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  Boogie Board を買い換えました  

 物欲

Boogie Board

 いかなるミーティングにおきましても、ホワイトボードは必須のアイテムでありましょう。議事のスクライビングは会議の基本であります。小学校ですら、学級会にも書記係がいるではありませんか。問題点を共有し議事の進行状態を確認する為のツールとして、ホワイトボードほど重要な役割を担っているアイテムもありますまい。

 同時に、プレゼンテーションツールとしての機能も無視出来ません。ちょっとしたグラフや図が有るだけで、説明は格段に分かりやすくなり、誤解が減ると同時に、正確性も向上します。

 ファシリテーションツールとしてもプレゼンテーションツールとしても必須のアイテムであるホワイトボードでありますが、ミーティング時に常に使用可能な訳ではありません。例えば喫茶店でちょっとした打ち合わせをする場合、勿論ホワイトボードなど使えませんしね。そこで我々は、ホワイトボードの代わりにルーズリーフやノートなどの紙媒体を利用する事になる訳であります。ところがこの「紙」にも問題があるのですなぁ。

 ちょっとした説明の際、「あくまでも仮の話に過ぎませんが」という注釈をつけながらも、具体的な数字や固有名詞を出す事があります。多くの場合こうした一見具体的に見える数値は、あくまでも説明をスムーズにする為の潤滑油に過ぎませんから、ここで提示された数字が一人歩きをされるのは勿論本意ではありません。ところが最近、ミーティング中に自らメモを取らずに「その紙、頂いてもよろしいですか?」と(のたま)う手合いが増えているのであります。

 そもそもミーティングにおいてメモを取らない姿勢自体、正確に物事を解釈し把握しようという気概に欠けている事を暗示している、と申し上げても過言ではないでしょう。こうした手合いに「潤滑油としての仮のデータ」の書かれたミーティングメモを渡したら、何の注釈を添える事無しにそれをコピーし、第三者に流布してしまう可能性がある事は想像に難くありません。より分かりやすく説明しようという好意によって書かれたメモが、「あの時は確かにこう云いましたよね」という曲解の証拠として出回る危険すらあるのです。何しろ確かに私の直筆な訳ですからね。

 こうした意味からもホワイトボードは素晴らしいツールであると申せましょう。紙と違って持ち帰る事が出来ませんからなぁ。

 そこで最近、ホワイトボードの代わりに便利に使っているのが、iMPROV Electoronics社製のBoogie Boardであります。感圧式タッチパネルの、いわゆる電子黒板。バッテリ交換無しで約50,000回の書き換えが可能です。一日10回の書き換えを想定しても14年間電池交換無しで使用出来る訳でありまして、もうこれは文房具としては、無限に使えるのと同義でありましょう。

 ミーティングの際、Boogie Board をホワイトボードに見立てて説明の為の表やグラフや図を書いていきます。イレースボタンを押下すれば、書いたモノは一瞬で消去されます。便利なファシリ・プレゼン・ツールとして機能しながらも、誤解を誘発するような証拠は一切残さない。まさに画期的アイテムであります。

 しかもこの商品、ホワイトボードのようにマジックを使いませんから、鞄の中に入れても汚れませんし、厚さも5mm程度と持ち運びにも便利です。唯一の難点は画面が小さい事でありました。LCDパネルは8.5インチ。A5サイズ(A4の半分)であります。この大きさではどうしても書ける情報量が限られてしまいます。この商品、日本国内ではキングジム社がディストロビュータになっております。もう少し画面の大きいモノが発売されないかなぁと常々思っておりましたが、キングジムは単なる販売元に過ぎませんから、製造元である米国iMPROV Electoronics社が新製品を出すのを待つしかなかったのであります。

 6月に入り、待望のバージョンアップ版が発売されました。機能は全く同じでLCDが 8.5インチから 10.5インチにサイズアップされたのであります。おおよそB5サイズ。大学ノートの大きさ位です。こりゃ良いや。小さ過ぎず大き過ぎず、絶妙な大きさ。書くにも持ち歩くにも最適なサイズです。

 元々使っていた8.5インチのBoogie Board は背面にマグネットを貼って、冷蔵庫の伝言板として第二の人生を歩む事になり、仕事には新型の10.5インチ・エディションが活躍する事になりました。

 う〜む。私の鞄の中のディジタルギミックは、増加の一途を辿っております。PCやポメラやスマートフォンやBoogie Boardなど無かった時代の人たちは、どうやって仕事していたんでしょうなぁ。こうした便利なモノが使えない生活って、今や想像がつきません。それにしても、自らのディジタルギミック依存性の高さに、ちょっと呆れ気味の私でありましたとさ。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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