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  グランフォンド八ヶ岳へ行ってきました【前篇】  

 お出掛け

夜明けのサンメドウズ・ハイランドパーク。
富士山がくっきり見えます。良い天気。

 前日まで降り続いていた雨も上がり、9月26日(日)の清里は朝から晴れ渡りました。絶好のサイクリング日和であります。前泊していたペンションを朝5時に出発。会場のサンメドウズ・ハイランドパークに車で向かいます。昨年一緒に参加したハラダーマン氏は今回も申し込みはしてあったものの、この日は友人の結婚式へ出席の為、急遽出場を断念。という訳で、今年は一人での参加という事になりました。ま、走り出してしまえば自分のペースで単独行動、途中で待ち合わせたりせず、ゴール地点で再会するというのが我々の流儀ですから、競技自身にさしたる影響は無いでしょう。

 高校の同級生で悪友の栄章(えいしょう)氏がグランフォンドの会場に来ているとの事。今回は彼自身は出場せず、彼の息子である真一が参加するそうなのであります。いわば引率者なのであります。真一は高校2年生。現在は実業団登録を目指して自転車の競技に打ち込んでいるとの事。本格的だなぁ。栄章氏は高校時代は陸上部に属し、中距離の代表選手でありました。真一も親父殿の血を引いて、心肺機能の高さは折り紙付きなのであります。

 寒い。朝6時の時点でスタート会場であるサンメドウズスキー場は摂氏4度しかありません。完全に冬の気温です。標高1605mですからね。しかし昨年の経験から云えば、日中は20度以上まで気温は上がる事が予想されます。出発地が、コース上、最も標高のあるスキー場である事、コースレイアウト的に前半は下り基調で、一番寒い時間帯に下り陽が出てからはひたすら上りになる事から、寒暖の差が激しく、故に着るモノが難しいサイクルイベントなのであります。

 私は他の方とは違って皮下脂肪という衣を纏っておりますので、上半身は半袖ジャージの下に即乾のロンTを合わせ、その上にウインドブレーカを着用。下は半ズボンのレーパンのみという出で立ちであります。出場されるほとんどの方はレーパンの下はロングタイツで、私のように膝を出している者は皆無でありますが、ふふふ、お昼前から絶〜対、暑くなるんだから半ズボンで良いんだもんね、という作戦なのであります。

今回、美味しく頂いたモノの数々
#1 大福 #2 塩むすび #3 オレンジ
#4 チョコレート #5 朝穫りレタス #6 お蕎麦
#7 カントリーマーム #8 リンゴ #9 金時芋パイ

 7時になり先頭から10台ずつ時差スタートしていきます。私のスタート時刻は7時10分頃。去年に比べて約1時間も早いスタートです。これだけ余裕があれば、途中のエイドステーションで昨年以上にゆっくり出来ます。ぬふふ。

 サンメドウズをスタートして、まずは急な下りが続きます。この区間、安全の為に最高時速は30Km/hに制限されています。美ヶ森交差点を左折。日野市の山荘もある別荘地の中を車列はゆっくりと下っていきます。突き当たりの国道141号を右折します。走っている時は風が冷たいのですが、信号待ちなどで停車しますと日差しが暖かい。いいぞいいぞ。好天の予感であります。

 国道141号から右折し、清里駅前を通って、通称ポールラッシュ通りに入ると、清泉寮に向かって道は登りに転じます。ここで車列は一気にバラバラに。この時点ではまだまだ先も長く、体力温存の為、心拍140縛りでトコトコと、この長いまっすぐな登りを漕いでいきます。あれ?今日はかなり調子が良いかも知れません。軽くトコトコ登っているだけなのに、周りの自転車をスルスル抜いていけるのです。うふふ。ちょっとした優越感。登りに入って体もポカポカしてきましたが、ウィンドブレーカはまだ脱ぎません。清泉寮の先で八ヶ岳高原ラインを左折すると、道の駅小淵沢までずっと下りが続くのです。今脱いでもすぐに着る事になってしまうでしょう。幸い体は温まってきましたが、汗だくと云う訳ではありませんしね。

 八ヶ岳高原ラインは多少のアップダウンは有るものの、基本的には下り基調の道で、平均45Km/h程でぐんぐん進みます。ギアはアウターのまま。途中出現する短い登り区間は下りの勢いを活かして、重いギアのままブ〜ンブ〜ンと回していきます。このルートの最大の難点は路面の凹凸加工でしょう。50Km/h近くでこの凹凸加工区間に進入しますと自転車がバラバラになってしまうのではないかという位の振動に襲われます。しかも所々道を横切っているグレーチングにも段差があり、気をつけて見ていないとスネークバイト(角打ちによるパンク)の危険が有るのです。時速50Km/hでフロントがバーストしたら・・・。くわばらくわばら。路面をきっちり確認しながら下っていきます。

 そうこうするうちに危険な下りも終了。道の駅小淵沢エイドステーションに到着です。ここまでの走行距離は26Km。この場所の標高は984mですから、スタート地点のサンメドウズからは一気に620mも下ってきた事になります。さてさて、楽しみにしていた、エイドステーションでありますよ〜。うひひ。実はこのグランフォンド八ヶ岳でありますが、エイドステーションの充実ぶりたるや他に類を見ず、おそらく私の知る限り最も豪華なエイド群を誇っているサイクリングイベントなのであります。一説によりますと、このグランフォンド八ヶ岳の元となったイタリアのグランフォンドピナレロで供されるおやつがいかに美味であるかは、それはそれは有名な話でありますから、本場イタリアの影響が強いのかも知れませんね。

 まずはつきたて作りたての#1大福を頂きます。まだほんのりと暖かい柔らか〜い大福の旨さたるや!!最高〜です。甘さを抑えたあんこが堪らな〜い!更に更に、#2塩おむすびも供されているではありませんか。甘ったるくなった口の中を引き締める塩味。甘辛のハーモニーたるや。いや〜、大会関係者の皆様、よく分かっていらっしゃる!大満足してエイドを出発します。

 道の駅小淵沢から先は、林の中の気持ちの良い道を進みます。小海線の踏切を越えて裏道を南下し、更に中央本線の踏切も渡りますと、林が途切れ、目の前には南アルプスの山々が広がります。天気も上々、暖かくなって参りました。通称七里岩ラインを左折東進し、一路、長坂に向かいます。

 程なく長坂エイドステーションに到着。ここまでの走行距離は36Kmです。ここはチェックポイントになっており、11時までに通過しないと失格となってしまいます。でも今日はまだ8時半になったばかり。余裕であります。ここでは#3オレンジと#4チョコレートを頂きました。酸っぱさと甘さのコラボレーション。食べてばっかりですが、これがグランフォンド八ヶ岳の醍醐味なのですよ。いや、ホントだってば。

 今回のルートは全体として、北に八ヶ岳を背負っている地形ですから、北上=登り、南下=下りが基本です。東西の移動は沢筋を越えていく関係で、緩やかなアップダウンを繰り返す事になります。

 長坂からは、通称レインボーラインまで北上します。ちょっとした登りに過ぎませんが、心拍が150台まで上がります。レインボーラインを東進し、突き当たりを右折南下。文化財の赤松で有名な、遠照寺に向かってのダウンヒルです。周りには蕎麦畑が一面に広がっています。

 遠照寺の手前で、高根体育館エイドステーションに寄り道です。走行距離は52Km。ここでは#5朝穫りレタスのサラダを頂きます。ドレッシングも選べるんですよ。シャキシャキしていて美味しい!グランフォンド八ヶ岳では地元の名産品が各エイドステーションで出されます。レタスもそう。やっぱ地産地消に限りますなぁ。え?高根と云えば蕎麦の栽培ですって?えぇ、えぇ。勿論#6お蕎麦も頂きましたよ。至福。オードブルとメインディッシュを頂いたとなれば後はやっぱりデザートでしょう。#7カントリーマーム・クッキーを頂戴します。まさしく山盛りのクッキー。クッキーで山が出来てるなんて、こんな光景今まで見た事ないでしょ?幸せですなぁ。

 前回の第一回グランフォンド八ヶ岳では、遠照寺が最南点でしたが、今年はコースが更に南に拡大されました。遠照寺から先は、結構キツ〜イ登りです。須玉川の河岸段丘の上段に出るのです。この登りをクリアし、下りながらトンネルを抜けると、大きく回り込む形で道は明野に入ります。走行距離62Kmで明野太陽館エイドステーションに到着。ここはひまわりで有名で、映画「いま、会いに行きます」のロケ地にもなった場所であります。ひまわりの最盛期は8月上旬との事ですから、来年は是非、暑い頃に来てみたいものです。

 さてさて、この明野太陽館エイドステーションでは#8リンゴを頂きます。シャクシャクしていて美味しい!更にこの辺りではサツマイモの栽培も盛んと云う事で、スイートポテトをパイ生地でくるんだ#9金時芋パイも振る舞われています。超〜美味しい!!いやはや既にサイクリングと云うよりは、地井散歩に近い様相を呈して参りましたなぁ。旅情派の私にはぴったりのイベントであります。

 明野太陽館から少し南に下って農道を右折。下り基調の長閑な田舎道をしずしずと進んで参りますと、中央自動車道須玉ICが見えて参りました。ここが本日の最下点、標高500mです。ここから1600mのサンメドウズに戻る事になります。いよいよ後半戦に突入だぁ〜!Copyright (C) by Yas / YasZone

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