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  ちょっと前の話ですがヤビツに行って参りました  

 お出掛け

 少々古いお話では御座いますが、9月2日(木)にヤビツに出掛けて参りました。この日はいわば今年2回目の夏休み。奇跡の5連休の真ん中の日であります。夏の繁忙期に自転車に乗れずにいた鬱憤を晴らすとともに、3日後に迫ったマウント富士エコサイクリングに向けた足慣らしの意味もあり、約120Kmの中距離自転車散歩に出掛ける事にした訳です。

神奈川県秦野市のR246名古木交差点
表ヤビツへのスタート地点です

 私の住む日野からヤビツに向かうとなりますと、普通は宮ヶ瀬経由で、峠の北側からアタックする事になります。こうした北側からのアプローチは一般的に「裏ヤビツ」と呼ばれます。今回は東京多摩地区定番の裏ヤビツからのアプローチではなく、神奈川県秦野市の国道246号名古木(ながぬき)交差点からの登坂、いわゆる「表ヤビツ」への挑戦であります。

ヤビツ峠に到着しました

 秦野までは国道を使っての移動となります。野猿街道から国道16号に入り、橋本五叉路から国道129号にスイッチ、厚木を目指してひたすら南下します。下り基調でスピードの出る道ですが、反面交通量も多く、細心の注意を払いつつ40Km/h弱のハイペースで進みます。金田陸橋では国道246号には上がらず、直進して本厚木駅方面へ。国道246号のこの区間は立体交差が多く、自転車は進入禁止なのです。本厚木駅横の繁華街を抜けて、厚木市民会館のところから国道246号に入ります。ここから先、246の交通量は激減し、田舎の道の様相を呈してきます。道はアップダウンを繰り返しながら、東海大学病院前を抜け、伊勢原を通って秦野に入ります。

 暑い。それにしても暑い。今年の夏は記録的な暑さと云われていますが、それにしても9月に入ったというのにこの暑さは何なのでしょうか。

 程なく秦野の名古木交差点に到着しました。名古木と書いて「ながぬき」と読みます。地名ってホントに難しいですね。さて名古木交差点を右折して北に進路を取りますと、本日の目的地のヤビツ峠であります。いわゆる「表ヤビツ」へのアタックの起点は、この名古木交差点という訳です。

 一旦峠区間に入りますと宮ヶ瀬までの約30Kmは、補給が出来る場所がありません。唯一、名古木から1Km程上がったところにヤマザキデイリーがありますが、登坂途中で停まるのが嫌なので、一旦名古木から秦野駅方面に南下して、セブンイレブンに立ち寄ります。ここでポカリやおやつを補給し、ガリガリ君を食して英気を養う事にします。やっぱ暑い時はアイスに限りますなぁ。だいぶ体の火照りがとれましたよ。このセブンイレブンには私の他に、赤黒のピナレロ号のお兄さんも休憩していらっしゃいました。平日だというのにヤビツに上ろうって人は結構居るんですね。ピナレロのお兄さんが出発してきっちり10分後に私も出発です。さ、頑張って表ヤビツにアタックしますか!

気まぐれ喫茶

 名古木交差点からはダラダラとした登りです。道は住宅地の中を抜けていきます。家を出る時はヤビツTT(タイムトライアル)を計画していたのですが、ここまでの疲労とあまりの暑さに、TTなんてとてもとても。今日はタイムは気にせずゆっくり登る事にします。

 道の真ん中に鳥居が建っているところ辺りから、徐々に勾配がきつくなってきます。住宅地という事もあり街路樹も少なく、路面に直射日光が当たって暑いのなんの。我慢して淡々と漕いでいきます。蓑毛バス停を過ぎてしばらく進むと、道は山間部に入ります。林が日光を遮ってくれるお陰で、急に涼しくなってきました。しかも心なしか勾配が緩くなった感じ。良いぞ良いぞ。先ほどよりも多少ペースを上げて登坂を続けます。

裏ヤビツは下り基調で
しかも涼しい快適なルートです

 菜の花台を通過します。ここを過ぎると、道路に被さる樹木が減って、また直射日光との戦いになります。勾配もきつくなってきました。時折視界が開けて秦野の街や、更にその向こうに相模湾が臨めます。

 おっと、10分前に出た赤黒のピナレロのお兄さんが自転車を押しています。足が攣ってしまったようです。重大そうな様子は無いので、特に停まったりせずに、軽く会釈し抜かしていきます。

 程なくヤビツ峠に到着しました。峠には人っ子一人居ません。普通の木曜日のお昼にこんなとこ来る人なんて少ないんだろうなぁ。セブンイレブンで仕入れてきた羊羹を食べて一休みです。日陰で15分程休憩しましたが、ついに赤黒のピナレロのお兄さんは現れませんでした。登頂を諦めちゃったのでしょうか。

 本日は秦野には戻らず、このまま裏ヤビツ経由で宮ヶ瀬を目指す予定です。と、その前に念願の「気まぐれ喫茶」に立ち寄る事にいたしましょう。気まぐれ喫茶は、ヤビツ峠から北に約2Km下ったところにあります。何度か前を通った事はあるのですが、その度にタイミングが合わず、結局今まで一度も立ち寄った事はありませんでした。

 店内は、天井が吹き抜けになっている山小屋風デザイン。ジャズのCDがかかっています。日替わり定食を頂きました。

 満腹になりましたので、先に進む事に致します。裏ヤビツは宮ヶ瀬に向かってダラダラ下っていますので、ほとんど自転車を漕ぐ事なく、惰性で進んでいきます。道は清流に沿っていて、風が涼しくて非常に快適。こういうサイクリングも楽しいですなぁ。

 宮ヶ瀬に到着。平日の宮ヶ瀬はほとんど観光客がおらず、店も半分ほどしか開いていません。ベンチに座って、かき氷レモンを頂いたらすぐに出発です。

 ここからは勝手知ったるいつものお散歩エリア。小倉橋経由で橋本に出て、尾根幹線で日野万願寺基地に帰投致しました。

 全行程を振り返ってみますと、実は秦野の名古木交差点からヤビツ峠の区間だけが登りで、それ以外は全て下り基調という、不思議なルートなのでありました。登っている時間が短かった為か、この日は120Km程炎天下を走ったにも関わらず、あんまり疲れませんでしたよ。もっとも、ヤビツでタイムトライアルをすれば別でしょうがね。ま、私は旅情派(笑)なので、競走は若い方にお任せしま〜す。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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