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  マウント富士エコサイクリングに行ってきました  

 お出掛け

 かねてから申し込みしてあった、マウント富士エコサイクリングに行って参りました。サイクリング自体は9月5日(日)なのですが、受付は前日の9月4日(土)でありまして、最近流行の前泊誘導型イベントであります。ま、前泊は地元振興にはなるし、参加する我々も時間に余裕を持って行動出来ますから、私はこの方式が割と好きであります。旅行気分にも浸れますしね。

スタート待ちの列
先頭は遥か彼方です

 だらだらと渋滞する土曜日お昼の中央高速を進み、東富士五湖道路経由で山中湖入りしました。まずは受付の為、山中湖交流プラザきららに向かいます。野外ステージではMCの絹代さんが(最近この人、どのサイクルイベントに行っても必ず居るなぁ)ゲストとのトークショーをやっており、インターマックスを始め、各社のブースがオープンしています。焼きそばや焼き鳥、かき氷の屋台も出ていて、ちょっとしたお祭り気分。早々に受付も済ませました。今日は特に他にやらねばならない事も無く、あとは風呂入ってビール飲んで寝るだけ。

 のんびりと会場を歩いておりますと、「あ〜ら、Yasさんじゃな〜い?」と声を掛けられました。おっと、はっちさん、チネリEさん夫妻であります。このお二人、まさに自転車おしどり夫婦で御座いまして、いつでも一緒に自転車でお出掛けしている、アツアツ・カップル(死語?)なのであります。それにしても私、いつもの目立つジャージを着ている訳でも無く、しかもサングラスを着用しておりまして、角刈りとも相まって、自分で言うのもなんですが「あ、屋台の総元締めの人でござんすか?」といった風情なので御座いました。よく発見出来ましたねぇ。

富士ヶ嶺にて
牧歌的風景

 なんとご夫妻は、既に富士あざみライン(富士山須走口登山道)へのアタックを済ませてきたとの事。ご存じのない方に一応ご説明申し上げますと、富士あざみラインは坂馬鹿の聖地とも呼ばれる、激坂中の激坂なのであります。ここを自転車で登ろうと考えるヤツなんざ変態中の変態と考えて間違いありません(笑)。同じ富士山五合目に至る富士スバルラインの総延長が24Kmであるのに対して、富士あざみラインはその半分以下の距離しかない事から考えましても、その尋常ならざる激坂ぶりはご理解頂けるでありましょう。そこを軽く登っちゃうこの夫婦、ちょっとレベルが違うのでありますよ。くわばらくわばら。

 明日の集合時間の事などちょっと情報交換致しましてご夫妻とお別れし、とりあえず風呂に行く事にしました。受付時に貰った参加キットの中に、山中湖温泉石割りの湯の割引チケットが入っていたものですから、早速使ってみようという訳。熱い風呂に浸かってリフレッシュ出来ましたよ。宿に着いたら一も二も無くビール、ビール!今夜は明日に備えて早寝する事に致しましょう。

 9月5日(日)は朝4時起床の予定が寝過ごして5時起床。あわててスタート場所の交流プラザきららに向かいます。今回のイベントの出走数は1500台。きららの芝生広場は既に人・人・人であります。はっちさん、チネリEさん夫妻を捜そうにも、あまりの人の多さ故に捜索を断念。さて6時になって、グループ毎に順次時差スタートして行きます。寝坊した私は列の後部の方。結局スタートしたのは6時半を過ぎてからでありました。

 スタート地点ではお会い出来ませんでしたけれども、はっちさん夫妻を捜して前半は自分としては全力に近いペースで集団を抜いていく事にします。今回のコースは山中湖を出発し、富士山を反時計回りに一周する120Kmのコース。精進湖までは平坦基調、精進湖から富士宮までは下り基調です。富士宮からは富士サファリパークまで上り、そこから御殿場まで下り。最後に篭坂峠を登って山中湖に戻ります。足の速いはっちさん夫妻に追いつくとしたら、前半の下り基調のうちしかありません。登りになったら私の脚では追いつける筈がないからであります。

 出発してすぐ山中湖南岸辺りまでは渋滞していた車列も、鎌倉往還に入るとバラけてきました。事故にならないようにハンドサインをこまめに出しながら集団を抜いていきます。私にすればかなりのスピード。富士急ハイランドに向かう緩やかな下り坂を40Km/hオーバーで進みます。

 スバルライン入り口の富士山ビジターセンタエイドステーションには寄らずに先に進みます。事前パンフによるとこのエイドには水しか置いてなく、しかもスタートしてすぐなので魅力の薄いエイドなのです。はっちさん夫妻を追わねばなりませんしね。

走行中に食べたモノ
ほとんどグルメツアーですね
この他にもスイートポテトとか大福とか
おやつ類を摂取しております

 コース上、分かれ道には赤いゼッケンをつけた大会オフィシャルの方が必ず立っていて、誘導をしてくれています。スバルライン入り口で、自転車は測道に上がるように誘導しているのに、3台のロードバイクがその誘導を無視して自動車専用のアンダーパスに入るではありませんか。ご存じ黄色と青のジャージ、な○しまフ○ンド軍団です。あのね、いい大人なんだからさ、オフィシャルに逆らって近道したりなんていうチャイルディッシュな行動はやめましょうよ。ね?

 青木ヶ原樹海の中の道を爆走します。心拍は170bpm台をキープ。あっという間に精進湖エイドステーションに到着です。ここではバナナを頂いただけで、すぐに出発します。それにしても、はっちさんチネリEさん夫妻は見つかりません。

 精進湖から静岡県境まではちょっと登りますが、ここから富士宮までは一気に下りです。ルートは国道から一本東側に入った富士ヶ嶺の道。牧場が両側に広がり、牛たちが草を食んでいます。一応道ばたの牛たちを撮影し、先を急ぎます。

 富士盲導犬センターエイドステーションに到着。ここまで相当な数のロードバイクを抜いてきましたが、はっちさんチネリEさん夫妻は結局発見出来ず。キャットアイのメータによるとここまでの平均速度はなんと39Km/h(!)。下り基調とはいえ相当頑張りました。全力で漕ぎましたからね。二人はどこを走っているのでしょうか。いずれにしろここから先は登り基調。私の脚でお二人に追いつく事は不可能です。素直にここまでで追走をあきらめる事に致しました。

 そうと決まったらやはりエイドステーションを堪能しなければなりません。まずはコロッケ・カレーを頂きます。朝ご飯はセブンイレブンのおにぎりだけでしたので、空腹に染み渡ります。美味い美味い。

 お腹も膨れたのでそろそろ出発です。ここからはいつもの通り、トコトコ旅情派ペースで進みます。富士宮市の上井出交差点までで下りは終わり。ここからはだらだらとアップダウンを繰り返しながら、富士山の南側を進む事になります。

 途中のさくらの園エイドステーションはパス。まだ水もたっぷりありますし、お腹も減っていませんので先に進む事にします。ここから富士サファリパークまで、だらだらとした登りです。かなり気温も上がってきて、押し歩きしている方もチラホラ出てきました。軽いギアをくるくる回しながら、坂をトコトコ登っていきます。

 富士山こどもの国エイドステーションに到着しました。ここから先あと2Km程登れば下り基調に変わります。ここで休んでいく事にします。ヤマザキが総菜パンを無料で配っていました。すかさずポテトサラダパンをGET。更に焼きそばも頂きます。大満足。お腹も一杯になったので先に進みましょ。

 富士サファリパークまで2Km程登って、その後は長い下り坂です。黙っていてもスピードが乗ります。それにしても暑い。電光掲示板によると、まだお昼前だというのに既に気温は35度!熱中症対策として、水をこまめに飲むように気をつけます。

 街道脇の山崎精肉店に到着。既に何台かのロードバイクが停まっています。この肉屋さんのメンチカツは最高なのです。ソースをたっぷりつけて頂きます。後半に入って、いつもの「食い歩きの旅」ペースになって参りました。楽しいなぁ、美味しいなぁ。

 山崎精肉店を過ぎると、道は登りになります。激坂という訳ではなく、ダラダラ登りですので、そんなに苦にはなりません。私はお腹が一杯であれば大概の事は苦にならないのであります。

 陸上自衛隊富士学校を過ぎ、いよいよ道は最後の登り、篭坂峠に入ります。とはいえこの峠、距離も斜度もR20大垂水峠程度でありましてさほどきつい峠ではありません。トロトロと進むと程なく山梨県に入ります。県境を越えたら名物の左ヘアピンカーブを曲がればすぐに頂上です。山中湖に向かって一気に下り、湖を反時計周りに交流プラザきららに向かいます。

 無事にゴール。前半とばした甲斐があって、かなり早いゴールでした。はっちさんチネリEさん夫妻にはお会い出来ませんでしたが、いつもの通り大いに食べ、楽しいサイクリングでありました。また来年も参加しようっと。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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