あれこれ memorandoms やすなべ categorized Yasの状況 activities Yasについて about Yas Yasへの連絡 contact us

  URIBOZ第一回オフ会から一年  

 徒然

 昨日、9月3日(金)はたまたま仕事がお休みという事もありまして、自転車で和田峠に出掛けて参りました。えぇ。勿論、単独行であります。こんな普通の金曜日に一緒に遊んでくれる人なんて居る訳ないもんねぇ。

 和田峠を行き先に決めたのには理由があります。実は約1年前、2009年9月5日に記念すべきURIBOZ第一回オフ会が、和田峠で開催されました。元々は、とあるブログを中心に集まった皆さん。ひょんな事から「それじゃ和田峠に集まりましょう」という事になったのであります。今考えても、これらのやり取りと云いますか経過と云いますか、奇蹟に近いものであったと思います。ミクシのようなある程度クローズドな集まりであればまだしも、完全に匿名性が保証されたブログ上でオフ会の段取りを取るとなりますと、セキュリティ上の危険を覚悟しなければなりません。

 事実、私自身もこのオフ会への参加を初めは躊躇しました。ネット上の発言とは云え、何回かやりとりをさせて頂いているうちに、皆さんが善意を持って動いている感じが伝わって来ました。でも、もしかしたら悪意をもってROMってる人が居るかも知れない。しかもよりによっていきなりの和田峠であります。東京の西部に住むサイクリストなら知らぬ人が居ないのではないかというこの激坂に、初対面の方々と一緒に登ろうというのです。迷惑を掛けてしまう事は必至でありましょう。

 結果として、オフ会に参加して大正解でした。予想した通り和田の登りはヘロヘロで、皆さんに待って頂く事になりました。全員が全員初対面でしたが、非常に紳士的で気持ちの良い方ばかりでありました。

 それまで私は常に一人で自転車に乗っておりました。ロードバイクを購入したショップの練習会に参加する事もなく、我流でその辺を走り回る生活。知識のインプットは雑誌のみです。それなりに楽しく過ごしてはいたのですが、やはりチームで活動する人たちを羨ましく見ていたのも事実です。それでも練習会への参加には抵抗がありました。ストイック過ぎない、もっとユルい集まりに参加したい。URIBOZオフ会は、そんな私の願いにピッタリの集まりでありました。

 URIBOZの皆さんとサイクリングに出掛けました。夜も飲みに行きました。仕事関連ではない、同級生とか、近所付き合いとかでもない、自転車の話題で盛り上がれる、しがらみの無い仲間を持つ事。まさに宝であります。私のように40代半ばを越えようという年齢で、このような仲間に新たに巡り合える機会などほとんど無いのが普通でしょう。

 URIBOZメンバと知り合う事で、大袈裟な言い方をすれば人生が変わりました。仕事を離れた仲間を持つ事の素晴らしさ。そのきっかけが、1年前のURIBOZ第一回オフ会、鬼の和田峠エディションだった訳であります。あっという間の1年であったと同時に、思い起こしてみると長い1年でもありました。直にお会いし、サイクリングにお出掛けし、夜クライムで楽しいお酒を頂いたりと、URIBOZのメンバとはまるで数十年来の知己の如くお付き合いさせて頂いておりますが、実は皆様と知り合ってまだ1年しかたっていないのでありました。そう考えると、ちょっと不思議な感覚です。まさに凝縮された一年間であったのだと思います。

 その発端となった和田峠へ行ってみよう。そして1年前のあの日の事を思い出してみよう。そう思って出掛けたのであります。

 久々の和田は相変わらずパンチが効いていました。この峠はタイムを意識し全力で登ろうとすると、ブラックアウト寸前まで追い込まれます。しかし、タイムを気にせず省エネ走法で登坂しますと、きついはきついながらも、私のような者でも足をつかずに登る事が出来るのです。初心者の頃はこの兼ね合いが分からず途中で足をついてしまうのでしょう。昨日はアニバーサリーとしての登坂でしたから、無理せずトコトコ登って参りました。

 頂上につきますとお婆の茶屋は閉まっており、峠には誰も居ませんでした。夏休みを過ぎた9月の平日ですからこんなもんでしょう。和田峠到着は午後1時前。一番暑い盛りです。ツクツクボウシが鳴いています。夏草や兵どもが夢のあと、といった風情であります。土日に来ればハイカーもサイクリストも居て、もっと活気があるのでしょうがね。逆にこの一年間を振り返るには、誰も居ない平日の方が良かったと思います。誰も居ない茶屋のベンチで、色々と考え事をしながら、結局30分以上休んでおりました。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

「あれこれ」の目次に戻る

Copyright(C) by Yas/YasZone