新コーナー発足の準備中　　

　しいコーナーを作りたくて、様々な企画を考えたのですが、これだというアイデアには中々思い至りませんでした。一週間に一篇の頻度で、ある決まったテンプレートに従って文章を書く。そういう用途に耐え得るテンプレートを規定する事。それこそが私の考えるところの、企画を考案する行為そのものでありました。

　ひょんな事から珍しい毛筆フォントを手に入れる機会を得たのは、ごくごく最近の事であります。相田みつを氏の書のように、自由奔放で力強い毛筆フォント。今までにもずっと探してはいたのですが、満足のいくものに出会う事はありませんでした。見た瞬間、これだと思いました。私は小学校の習字の時間に字の下手さを先生に指摘されて以来コンプレックスに苛まれ続け、人前で筆を使う事を禁忌としてきたのであります。このフォントを使う事で、私は自分のコンプレックスからようやく脱却する事が出来るのではないかと直感しました。

　書を鑑賞する事は元々大好きであります。ですから同時に自分でも筆が使えたら良いのになぁと夢想する事も自然な行為と云えましょう。フォントを入手する事で、疑似的とは云え、私は筆による表現力を手に入れた事になります。嬉しい。自分の思いを書に出来る楽しさ。そりゃ本当の筆で書いた方がより大きな満足を得られるであろう事くらい分かっております。しかし今の私にはフォントでも十分なのでありました。

　現在、新しいコーナー発足の為の準備を進めています。今のところ9月3日（金）にディスクローズ予定。毛筆での表現が前提となる企画です。いつまで続くかわかりませんが、この企画をなるべく長く続けたいと考えています。主に今は、長く続けていく為の具体的な方法論についてあれこれ考えを巡らせるとともに、最終的な発表準備を進めているという訳です。

　9月3日（金）のディスクローズまで、今しばらくお待ち下さい。

【つづく】

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