年のお盆休みは暦の関係でかなり理想的なスケジュールとなりました。8月8日(日)から15日(日)まで、丸々8連休の奪取に成功したのであります。この間、実家の墓参りに行ったりといったちょっとしたお出掛けはあるとしましても、うふふふ、十分に自転車三昧出来るのでありますよ。
どこ行こうかなぁ。私は自営業者でありまして、季節労働者と呼ばれてもおかしくない程、時期によって仕事の忙しさに差があります。閑散期は仕事前の午前中に小仏までサイクリングしたりといった、人も羨む優雅な生活なのですが、例年夏は繁忙期に当たり、月曜日から土曜日の朝は8時半から夜は12時過ぎまで仕事になります。そうした夏の繁忙期の只中にあって燦然と輝く宝石のようなお休み。それが楽しい楽しいお盆休みなのであります。
折角の長期休みですからホントはゆったりと泊まりツーリングに出掛けたいところであります。ところがこれが意外に大変なのだなぁ。まず第一に天候の問題が挙げられましょう。雨の日の自転車走行は是非とも避けたいとこであります。自転車各部が痛みますし、そもそもスリックタイヤは雨の日はツルツルに滑って危険です。晴れているなら出掛けたいけど、もし雨なら出掛けない。これでは事前に宿の予約をするなんぞ、夢のまた夢であります。
第二に自転車は距離が読めず、故に予約が難しい点が問題となりましょう。例えば自宅から160Km地点にある宿を予約してあるとします。普通の状態であれば平均20Km/h弱で進むとして8時間〜10時間程度で到着出来る筈なのですが、向かい風がきつかったとか、暑くて集中力が続かないとか、パンクしてしまったとかの些細な事で、きつ〜い距離に変貌してしまいます。逆に調子の良い時は、もうちょっと走りたいなぁという半端で不完全燃焼的な距離になってもしまうのです。予約を取ってあるという事は、こうした距離的な自由度を犠牲にする事に他なりません。
第三にお盆のトップシーズンにしかも1室1名利用で今から予約が可能な宿なんてあるのかよという問題です。まさしくトップシーズン、究極の赤色日程。通常期の2倍近い単価設定にも現れている通り、この時期はより高い宿泊効率を追い求めて、どこの宿泊施設も1室1名利用はお断りというのが一般的でしょう。こんな事しなくても十分に満室になるでしょうしネ。ま、どこもこの時期、強気の設定って訳です。
第四に荷物の問題です。サイクリングの場合、少しでも携行する荷物を減らしたい。着替え等の最低限の荷物だけでもナップサックは必要で、これを背負うだけでもかなりの負担になります。特に夏は背中が蒸れてしまうのです。だからと云って汗だくのジャージしかない状態で出掛ける訳には参りません。汗臭いなんて次元を通り超えて、塩を吹き始めますからネ。着替えを持たないのは社会の迷惑と云えそうです。
第五は家族との関係の問題です。これは最大かつ究極の問題であるとも申せましょう。折角の休みの日に家族を放っぽらかして、自分だけ自転車で楽しく旅行に行ってしまったとしたら・・・。あぁ、かみさんの鬼の形相が目に浮かぶようであります。
こうした様々な問題を一気に全て解決し、その上で私の自転車乗りたい欲を満たす、まさしく究極とも呼べるアイデアが実はあるので御座います。うふふ。今年はこの方式でいく事にしました。女房子供は車で、私は自転車で軽井沢に向かうのです。既に中軽井沢のホテルを予約しました。私は旧碓氷峠経由で、かみさんたちは上信越自動車道経由で中軽井沢までアプローチし、一緒に宿泊します。私の着替えなどの荷物は車で運んで貰います。こうする事で私はナップサック無しの軽装を実現。軽井沢では2泊し、帰りは車に自転車を積んで一緒に帰るというアイデアです。もし疲れちゃったり雨が降ったりしたら、車に拾って貰う事も可能ですし、家族も旅行を楽しめるという究極のアイデア。
あ、今回は上の子は高校の野球部の練習があるので留守番です。ま、家族と一緒にいるよりも友達と過ごしていたい年齢ですから、逆に一緒に行かない方が彼にとっては楽しいのかも知れません。上の子(高1)と猫のゆずとみみは家で留守番、下の子(中2)とかみさんと犬のこむぎは車で、私は自転車でお出掛けするという訳です。
ちなみに軽井沢ではあまりガタガタ動いたりせず、ホテルでのんびりリゾートする心算です。予約済みのホテルは犬も宿泊可ですから、こむぎともずっと一緒に過ごせます。軽井沢中心部は混んでるでしょうしネ。無理に人混みに出る必要もありませんやな。ビール飲みながら高原の清冽な空気の中で昼寝なんて、最高の贅沢と云えそうです。
という訳で、8月9日(月)〜11日(水)は軽井沢まで出掛けて参りま〜す。
【つづく】
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