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私の大好きな、ガリガリ君です。
「レモン味」ではなく「レモンスカッシュ味」という表記に
秀逸なるセンスを感じます。 |
る6月12日(土)のお話で御座います。今年は例年より梅雨入りが遅れておりましたが、天気予報によると週明けからいよいよ梅雨入りとの事。するってぇと、この週末が梅雨入り前の最後の晴天という事になります。という訳で、中距離自転車散歩に出掛ける事に致しました。梅雨に入ると乗れなくなっちゃうからネ。
非常に気持ちの良い天気です。取りあえず浅川サイクリングロードを通って、高尾方面に向かいます。日野から西方向にお出かけする際、安全にかつ迅速に移動するにはこの道が一番であります。ジョギングや犬の散歩をしている方に注意しながらですから、時速25Kmまでしか出せれませんが、信号がほとんどありませんので、意外に短時間で高尾に行く事が出来るのです。
程なく高尾に到着。ここからは国道20号、通称甲州街道を進みます。
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高千穂遥著「ヒルクライマー」
ロード乗りの必読書です。 |
圏央道の工事現場を越えると、道に勾配がついてきます。大垂水峠です。ここは追い込むと、結構きつい峠であります。しかし今日は自転車散歩ですから、無理せずトコトコと進みます。それにしても自転車ってとっても不思議。追い込んで全力で登るとクタクタになるのに、心拍が160bpmを越えないようにキープしながら登ると、驚くほど呆気なく、楽ちんに登れてしまうのです。だからと云って極端にタイムが遅くなる訳ではないのは、何故なんでしょうか。
先日のマウント富士ヒルクライムでもそうでした。本番では、限界まで自分自身を追い込みました。何度も完走を諦めかけるほど辛く苦しい登坂で御座いました。その割には、楽に走った試走と、本気の本番とでは5分間程度しかタイムが違わなかったのであります。自転車にも経済速度と言いますか、ECOなペースがあるんでしょうな。
大垂水峠の東京側では一番勾配のついている東寒葉橋・西寒葉橋付近も、軽いギアでユルユルと登ります。国道とはいえ、やはり山です。下界に比べて空気が多少清冽な感じ。
大垂水峠の頂上は県境になっており、ここからいよいよ神奈川県です。一気に坂を下り、多少混んでいた中央道相模湖IC入口を抜けると、交通量はグンと少なくなります。道はアップダウンを繰り返しながら藤野の町を抜けていきます。藤野を過ぎてしばらく行くと、山梨県境に差し掛かります。上野原です。今日は雲ひとつない快晴であります。国道の電光掲示板によると気温は29度。もうすっかり夏ですねぇ。日大明誠高校前のヤマザキディリーで小休止する事にしました。ここはコンビニエンスストアながら、焼きたてパンを置いてあるので、よく利用するのであります。お店で焼いたパンですから、美味しくておススメです。
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檜原街道の橋から南秋川渓谷を望む。
水が呑めそうな位、きれいです。 |
チーズフランスパンとガリガリ君(氷アイス)を補給し、先に進みます。山梨中央銀行上野原支店の角を右斜め前方、県道33号、通称上野原あきる野線に入ります。甲州街道を離れたとたんに急激に交通量が減って走りやすくなりました。県道33号線は甲武トンネルを経由して東京都檜原村に続く道であります。ここ上野原は山梨県ですから昔の言い方ですと甲州、対して檜原村は東京都ですから武州という事で、甲州と武州を繋ぐトンネルという意味で、甲武トンネルと名付けられたのだそうです。
このルートを走る前は、漠然と、国道20号から甲武トンネルまで登り一辺倒かと勝手に想像しておりました。ところがイメージに反し、ルート前半は下りも結構含まれます。ずっと登り続けのような気がしていましたが、実際にはそんな事はありません。ま、さすがに、鶴峠との分岐からトンネル手前までの5Km弱の区間は、登り一辺倒となりますけどネ。この坂には多くのローディたちがヒルクライムの練習に来ます。高千穂遙著の小説「ヒルクライマー」にもこの甲武トンネルへの登りが登場します。かなり有名なコースなのです。
トンネルがこのルートの最高地点となります。トンネル入り口まであと50mというところで、檜原村方面から来たローディとすれ違いました。キャノンデールのCAAD9です。軽く右手を上げて挨拶しようとすると、あれ?ヘニョピリン・ジャージを着ている!!向こうも停車しました。何とURIBOZのリロウィンさんじゃあ〜りませんか!!どしたの、こんなところで!!
すごい偶然です!リロウィンさんは奥多摩から都民の森を越えて、上野原に下ろうとしていたとの事。何の打ち合わせも無しに、家から50Km以上離れた地点で、知り合いとすれ違うとは!いやぁ、こんな事ってあるんですねぇ。
しばしの歓談の後、リロウィンさんは坂を下って甲州上野原へ、私は予定通りトンネルを抜けて武州檜原へ、それぞれ進みました。
甲武トンネルを抜けると、道は一気に下りになります。檜原街道に突き当たったところで、一瞬、左折しようかなとも考えました。左折というのは、風張峠を越えて奥多摩湖まで行く事を意味します。いやいや今日のところは無理せず帰りましょう、だってお散歩なんだから、と考え直し、上川乗のT字路を右折。武蔵五日市方面に進みます。お昼を過ぎて益々気温が上がって参りました。やっぱ右折を選択したのは大正解。檜原街道は武蔵五日市まで徹底して下り坂です。木の多い田舎の道を、秋川に沿って下っていくのは至福のサイクリングでありました。
やはりサイクリングは、前半登り、後半下りというルート設定が良いですなぁ。肉体的にも精神的にも余裕が生まれます。という訳で、のんびりと、サイクリングを堪能した一日でありました。
【つづく】
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