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  なぜ、今頃 HTML なの I don't like BLOG system.  

 徒然

 かな〜り長い間放置していたこのサイトですが、約7年ぶりに復活してみようという考えに思い至りました。勿論、今流行のブログ形式での再開も考えたんです。広告が入っちゃう事を我慢すれば無料で開設出来ますしね。わざわざコーディングしなくても、ブラウザから更新が出来るのも魅力です。携帯電話って小さいながらもブラウザですから、まさにいつでもどこでもサイト更新が可能になるって訳なんです。

 YasZone.jpとしてサイトが発足した2001年当時はまだブログなんて一般化しておらず、サイトを開く=HTMLでコーディングするという事でもありました。時代はすごい勢いで流れています。コンピュータの知識なんか全く持たない方でも、自分のサイトを持てるようになるなんて、当時誰も想像すら出来ませんでしたよね。それを唯一予見していたのが、時代の寵児とまで言われたホリエモンこと堀江貴文その人でありました。ライブドアの前身であるオンザエッジという会社を彼が興したばかりの頃のお話です。若い人には分かんねぇだろうなぁ。あの頃はまだ彼もマネーゲームに手を染めたりせず、純粋にIT起業家として頑張っていたんですよ。

 HTMLによるコーディングが日曜大工による家具作りだとしたら、ブログはキットパーツによる組立家具、いわばカラーボックスを作るようなものでしょう。勘違いしないで下さいね。決してブログをバカにしている訳ではありませんよ。発表したい文章がある場合、ブログの方が迅速に確実に、しかもローコストで情報発信が可能ですからね。しかも他人の文章を含めての統括検索機能や、コメントを入れたり足跡を残したりといった双方向性にも富んでいる。ブログって今までのメディアには存在しなかった機能を盛り込まれた、とても優れたメソッドだと思うんです。

 HTMLかブログかという論争は、雑誌を編集したいのか、それとも作家になりたいのかという命題に似ているかも知れません。文を書く事よりも、あるまとまった情報の単位で構成やデザインから設計したい。ブログが相手として「個」を意識するとしたら、HTMLベースのサイトって、いわゆる「読者」を意識出来るものだと思うのです。勿論絶対にそうあるべきだって訳ではないですよ。そういう使い方が可能だって事。

 私は相変わらず昔気質の頭の固い男でありますから、ブログなんていう便利な仕掛けには目もくれず、きっちりHTMLとかJavaスクリプトとか、はたまたサーバサイドのプログラムとか使って、サイトを拵(こしら)えていこうと思う訳であります。そうです!!サイトは作るものでも書くものでもなく、拵(こしら)えるものなんですよ。分かってるか、おい、そこの若いの!

 だからこのサイトはブログに比べて双方向性に欠けています。わざとそうしているんです。情報は読者に向けて一方的に発信するだけ。BBS機能もつけていませんし、コメントやトラックバック機能もありません。作り手である私に分かるのは毎日のページヒットカウントだけ。本当はあらゆる仕掛けが搭載可能なんです。YasZoneサーバはサーバサイドでJSPが走りますし、ActiveServerPagesでのコーディングも可能なだけでなく、Perlも動いています。しかも私は元々システム開発者ですから、望むモノならどんな機能でも組み込む事が出来ます。無い機能は作っちゃえば良い訳ですからね。でもあえてそれをしない選択をしたのです。読者との唯一の双方向メディアはメールのみ。これって一生懸命紙面を作って、発行部数に一喜一憂し、編集部宛の手紙に明日の活力を頂く、雑誌編集部の運用形態と酷似していると思うんです。

 こうした情報発信や情報共有の形が、世の趨勢から離れている事もよ〜く知っています。でもこれが、まさに私のやりたかった事でした。きっと私は「同人誌」を作りたかったのだと思うのです。

 デジタルデバイスの双方向性は、多くの場合(あくまでも「多くの場合」ですよ。全てとは言ってませんからね)そのデバイス範囲内で帰結してしまっているのが難点といえましょう。ミクシィしかりツイッターしかりです。ツイッターでフォローしている対象者に実際に会った事がありますか?ツイッターのつぶやきやそれに対するコメントは、あくまでツイッターという世界の中のものです。だってツイッターはバーチャルな世界を作ってその中でつぶやきを発信するのが、その本来のコンセプトだった訳ですからね。それにしてもツイッターって逆に不便になる為のメソッドの様に感じてるのは、私だけかしらん。

 それに対して、私のやりたかった事は、現実の世界でのおつきあいでした。実際に会って、一緒に遊んでといった繋がりを補完していく「同人誌」としての機能をサイトに求めたのです。だからこそ、私はこのサイトに「Activities:the actual situation of Yas:Yasの状況」という機能を搭載しました。私がリアルな世界で遊んでいる時、実際に会いに来て一緒に遊んで欲しかったから、こうした機能を作ったのです。YasZoneの中で、唯一、携帯電話での更新が可能な部分です。居場所の発信はリアルタイム性が大切ですからね。

 例えば「現在Yasは自転車で高尾山に向かっています」とか「オートバイで道の駅道志に来ています」といった情報を現場から発信する事で、一緒に遊んで下さる人がいたとしたら、声を掛けて下さる人がいたとしたら、すごく楽しいと思ったのです。

 勿論セキュリティの問題はあります。四六時中私の位置情報が漏れていたら、ちょっと気味悪いですしね。ですから私が位置情報を発信したい時だけ発信する仕掛けにしたんです。ま、某サービスの「東京都日野市なう」と似たような考え方ですね。ただし違いはコメントを一切期待していない点。「東京都日野市なう」という発言は例えば「高幡不動駅裏のゼロの串揚げは美味しいよ」という新たな情報を期待した発言でもある訳ですが、YasZoneのActivitiesは、実際に会いに来てくれる事のみを期待しているのです。我々は仲間内でこの事を「迎撃」と呼んでいますがね。だから「コメントを返すのに疲れちゃった」などという本末転倒な事は起こり得ません。バーチャル世界の中での流儀を持ち込まないで済むからです。現実の世界で「挨拶を返すのに疲れちゃった」なんて事は考えられませんものね。


 長くなってしまいました。YasZoneのやり方や考え方はデジタル世界の趨勢からはだいぶ離れていますが、私はこの形式で進めていこうと考えています。どうか皆様、生まれ変わったYasZoneをご贔屓に!Copyright(C) by Yas / YasZone

【つづく】

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