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  疾走(はし)れ!母ちゃんライダー・リターンズ(第10話:ヘルメット・フィッティング篇) 

SHOEI J-Cruise ヘルメット

 めて思うのですが、夫婦で共通の趣味を持つのは楽しい事でありますなぁ。先日、ドライバースタンド2りんかん南大沢店に二人で出掛けて参りました。ヘルメットを新調する為であります。ドライバースタンド2りんかん南大沢店は、ヘルメットメーカーであるアライやショウエイのテクニカル・プロショップ認定店で、ここでヘルメットを購入しますと無料でフィッティングまで行なってくれるのであります。

 販売店でヘルメットを試着して大体のサイズ感を掴んでおいて、実際の購入は安いネット通販から、という不届き者の増加を受けて、ここ最近、販売店側も攻勢に打って出たのでしょう。メーカ研修修了者を配置したプロショップ認定店で購入した場合に限り、細かく頭や頬の寸法を計測し、その人にピッタリ合ったヘルメットを提供するサービスを始めたのだそうなのであります。

調整作業中のかみさんのヘルメット

 元々ヘルメットには、S、M、L、XL程度の、大雑把な区分けしかありません。しかし、人間の頭部の形状は様々であります。実際の所、私の後頭部はかなりの絶壁で、一般的な形状とはほど遠い状態。前後の密着感を重視しようとすると小さめのMを選択する事になり、結果として側頭部がきつくなり過ぎます。逆に側頭部を基準にするとLを選ぶ事になりますが、そうすると前後の密着感が低下し、例えば高速道路などでは風圧でヘルメットが上に浮き気味になってしまうという具合だったのです。

 旧帝国陸軍の逸話ではありませんけれども、足に合わせた靴を履くのではなく支給された靴に足を合わせる的な、無理矢理感に則ってヘルメットを購入していたのでありました。ヘルメットが緩いと安全性に問題が生じますから、基本的にはキツいサイズのモノを購入して、使っているうちに内装のスポンジがヘタってきて当たりが弱くなるのを待つ、という方法を採っていたのであります。「ヘルメットを新調したばかりなんで、長時間だと頭痛がするんだ」なんて話は、ごく最近まで、割と当たり前だったのです。

 今回購入を目論んでいるのは、いわゆるオープンフェイスタイプ。白バイ警官が被っているアレで御座います。一般的に顎まで覆われているフルフェイスタイプの方が安全性が高いと云われていますけれども、サーキットなどのクローズドコースでの使用ならいざ知らず、公道での速度域では、両者に大きな違いは出ないでしょう。それよりもオープンフェイスタイプは視界がとても広く、飛び出しの危険のある市街地における安全性は、逆に格段に高いと思われます。実際、職業的にオートバイに乗る白バイ隊員だって、オープンフェイスを使っている訳ですしね。

 ショウエイの場合、厚みの異なる内装が各部分毎に用意されていて、それらをリプレイスする事で大体のフィッティングを行ない、更に細かくスポンジを当てて、その人の頭の形にピッタリ合わせていきます。私とかみさんの二人のフィッティングには、たっぷり1時間半掛かりましたよ。そこまで時間と手間を掛けて緻密にセッティングされたヘルメットは、頭部が立体的な曲面全体でもって、均等な圧力で包み込まれている感じで、緩い所が無いのに圧迫感を感じる部分も無い、非常に上質なフィット感であります。

 今回はかみさんとお揃いで、ショウエイのJ-Cruiseシリーズの色違いを購入。このタイプは通常のシールドの内側にインナーバイザーを装備していて、眩しい時はインナーバイザーを下ろした状態で走行し、例えばトンネルに入る際などはワンタッチでインナーバイザーだけを上げられる優れモノ。私は白赤ベース、かみさんは一見マットブラックに見えながらも光の加減で虹色に変化するマジョーラカラーを選択しました。

 ヘルメットを新調したにも関わらず、梅雨明けを待たずに夏の繁忙期に突入してしまいました。あ〜あ、Kazちゃん、早くツーリングに出掛けたいねぇ。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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