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  疾走(はし)れ!母ちゃんライダー・リターンズ(第6話:W800との不思議な縁を考える篇) 

かみさんのW800
カワサキ650-W1(1966)

みさんの購入したW800は、カワサキという二輪メーカの初期の頃からシリーズが続く、由緒正しい機体であります。

 1966年(昭和41年)、奇しくもかみさんの生まれた年に、カワサキ650-W1は産声を上げました。空冷バーチカルツイン650ccエンジンは、当時としては国産最大排気量だったといいます。W1は、通称ダブワンと呼ばれていました。

カワサキW650(1999)
メグロ500K1スタミナ(1960)

 その後、後継機種としてW1S(スペシャル・エス)W1SA(エスエー)などが発売。1973年(昭和48年)に650RS-W3(ダブサン)が発売されるも、翌1974年(昭和49年)にダブサンのマイナーチェンジ版として出されたW3Aをもって、初期のカワサキWシリーズは生産終了となってしまったのであります。実は初期のWシリーズは9年間しか発売期間がなかったのです。

 1999年(平成11年)に入ると、実に四半世紀のブランクを経て、往年の名車W1を模した新機種、W650が発表されます。カワサキWシリーズの復活です。2006年(平成18年)にはスケールダウン版のW400も市場投入されますが、2008年(平成20年)9月に施行された新排ガス規制への対応を断念し、W650、W400ともに生産中止に追い込まれました。

 2011年(平成23年)に吸気系をキャブレタからEFI(インジェクション)に変更し、更に排気量を800ccにスケールアップした、W800が発表されます。カワサキW1が発表された年に生まれた かみさんが、巡り巡って50歳代になってから、その後継機種にあたるW800に乗るようになるとは!

 しかも、巡り合わせはそれだけではありません。1966年(昭和41年)版の初代ダブワンは、目黒製作所製の空冷500ccバーチカルツイン、メグロK1(通称:スタミナ)を元に作られていると云われます。目黒製作所は1966年(昭和41年)にカワサキに合併吸収されたのですが、沼津に住んでいる私の父が若い頃に乗っていたのが、このメグロの500ccです。私の父のファーストネームは力三(りきぞう)で、「スタミナを駆る力三」というのも相当にエネルギッシュな組み合わせであります。脈々と流れるメグロK1、カワサキW1、W650、そしてその最終型のW800への系譜が、私の父から かみさんまで繋がっているという事実に、不思議な縁を感じざるを得ないのでありました。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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