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  新しい自転車を手に入れろ!(第14話:宝物に跨る事が出来るのか) 

 まさしく宝物と呼んでも過言ではない、ボンバー号。納車準備は着々と進んでおります。嬉しい。本当に嬉しい。ところがこうした気持ちとは裏腹に、ある一抹の不安を拭いきれないのであります。

 このピンク色に輝く高度な工芸品は、勿論、これに乗って出掛ける事を目的として作られました。断じて鑑賞用ではないのであります。でもあまりの美しさ故に、勿体無くて勿体無くて、実際に地面の上を走れるかが不安なのであります。

 道路は決してきれいではありません。外を走れば汚れもしますし、飛び石等で傷がつく可能性もある。否、ロードバイクを丸っきり傷の無いまま運用し続ける事など不可能でありましょう。嗚呼、一点の曇りもないこのピンクの塗装に傷がつく事が必定だなんて。嫌だよぅ嫌だよぅ。

 ま、でも、これにはある種の割り切りが必要でありましょう。かつて私が大学生の頃、スキー板を新調した際には、その表面に傷がつかないよう、それはもう細心の注意を払ったものであります。実際にはスキー板の表面の傷なんて誰も見てないのですがネ。特にリフト待ちの混雑は鬼門でありまして、人の板を踏んで平気な顔をしている(やから)がたくさん居るものですから、新品の板をおろした当日なんぞは、リフトに乗らず歩いて登ろうかと真剣に考えたほどでありましたよ。わはは。

 ボンバー号も一旦小傷でもつけば、すっぱり諦めもつくのでしょうが、それまではビクビクドキドキの日が続きそうです。

 傷以上に心配なのが盗難です。複数個の鍵を掛けておけばそれなりの効果は期待出来ましょう。でも、軽い事が売りのロードバイクに何Kgもの鍵を携帯して乗るのも、矛盾した話。しかもそうした複数箇所の施錠をもってしても100%の安心は得られない訳で、故に鍵だけで盗難の不安を払拭する事は、難しいと云えます。

 私は決めました。ボンバー号でお出掛けする時は、自転車から5m以上離れない事にします。食堂にもレストランにも寄りません。補給は自販機とコンビニのみに限定。本当はコンビニも不安なんです。店内に自転車引いて入りたい位。ま、これをしたら変人扱いでしょうから自転車の店内持ち込みはしないでおきますが(笑)、買い物は駆け足で行ない、しかもそれが1分以内であったとしても面倒がらずにロックを掛けるように致します。

 今までは割と平気で停める事が出来てたんですがねぇ。なんか年頃の娘を持つ父親のような心境でありますなぁ。

【つづく】

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