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  自転車に乗って変態になろう!(第10話:出掛けたくても出掛けられない時篇) 

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ミノウラのGYRO V130サイクルトレーナ

 マゾヒズムの道に足を踏み入れますと、みるみる体に変化が現れます。体重が減ってくるので御座います。元々ダイエットをする気なんか全く無く、単に自転車で出掛けるのが楽しいだけなのでありますが、何しろサイクリングは非常に効率よく、かつ強烈にカロリーを消費するもんですから、黙っていても副次的に体重が落ちてくるのです。

 体重だけではありません。自転車による運動は循環系、すなわち心臓に長時間、一定の負荷を掛け続けます。更に坂を登る際には、AT値を越えた高い心拍数に追い込む事もしばしば。こういった運動を日々継続している訳ですから、循環器の能力は自ずと向上します。結果として安静時心拍が一分当たり50拍代前半、日によっては40拍代後半になるまで落ちてきました。いわゆるスポーツマン心臓ってヤツであります。なんと44歳にして、柔道部に所属していた高校生当時の心拍数に戻った事になります。自転車ってスゲ〜な〜。

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ヴィットリア ZAFFIRO-PROタイヤ

 当然、以前に比べてはっきり体感出来る程、パフォーマンスは向上しました。160Km=100マイル程度のお出掛けなら、筋肉痛の心配などゼロ。楽に漕げるようになった分、自転車に乗るのが楽しくて仕方がありません。当然、自転車にもっともっと乗りたい。一時はメタボリックな、デブデブ人生一直線でありましたが、何かだんだん、アスリートチックな生活になってきましたよ。ま実態としましては、中年親父が多少運動不足を解消しただけで、ホンマもんのアスリートには程遠いんでありますがネ。それでも私としては、劇的な変化であったので御座います。

 こうなると、気になるのは天気予報であります。携帯のお気に入りURLのトップにはYAHOO天気を登録し、暇さえあれば週末の天気予報に一喜一憂する日々。晴れてさえいれば嬉々として自転車でお出掛けする訳ですが、雨でも降ろうもんなら、やる事無くなって家でゴロゴロ。悶々とした休日を過ごす事になるのです。人間って不思議なもの。体を動かすのが当たり前になってしまうと、運動しない事が不快に感じられてしまうのです。

 土日に用事が入ったり、荒天が続いたりすると、明らかにフラストレーションが溜まって参ります。そこでとうとう禁断の器具の購入に踏み切ってしまいました。ミノウラのGYRO V130サイクルトレーナであります。はい。自転車の後輪に装着して、ゴンゴロするアレで御座いますよ。最近のサイクルトレーナは静粛性に優れ、夜間室内で漕いでもほとんど音が気になりません。V130はネオジム磁石を回転させ、電磁誘導を利用して回転エネルギーを電気エネルギーに変える事で、負荷を発生させます。しかも手元で負荷レベルを調節出来る優れモノ。

 更に、ヴィットリアのトレーナ専用タイヤ、ZAFFIRO-PROを購入し、フルクラム・レーシング3ホイール購入以来使っていなかった、シマノWH-R500ホイールに装着の上、サイクルトレーナ専用機材としました。V130を普通のタイヤで使うとあっという間にタイヤが磨耗してしまうのです。その点このタイヤはトレーナ専用品ですから、対磨耗性能がピカイチなのであります。その代わり実際の道路ではグリップしないので、危なくて走れませんけどね。

 購入したのはこれだけではありません。ミノウラ純正のゴムマットも入手しました。これはトレーナの振動を吸収するだけではなく、汗で床を汚さない効果もあります。トレーナを漕ぐと、風が当たらない分、信じられない程大量の汗をかきます。ハンドルステムが汗で腐食してしまわないよう、この部分にバスタオルを掛けていますが、このバスタオルがぐっしょりになるだけでなく、足下には汗の水溜まりが出来るのです。

 ポータブルDVDプレーヤを使って映画を見ながらケイデンス90rpm、メータ換算で30km/hを保ちながらゴンゴロしていますと、2時間なんてあっという間。たっぷり汗をかいて非常に気持ちが良いのであります。そりゃ実際に自転車で出掛ける爽快感やワクワク感にはかないませんが、それなりの充実感は味わえますよ。800Kcal位は1回で消費出来ますしね。

 私としては大満足のサイクルトレーナ購入でありましたが、自転車に乗らない方から見れば、こんなの買うなんて、変態に見えるんだろうなぁ〜。ま、ここまで変態度が昂進してくりゃあんた、既に怖いモノなんてありません。私の変態度は、汗の水溜まりを作ってニヤニヤするという、深刻な領域にまで達してきていたのでありましたとさ。

【つづく】

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