ウンテンルック車のゴツいブロックタイヤを細いスリックタイヤに換装した途端に、信じられない程の軽快感であります。こうなると、どこまで行けるのか試してみたいと考えるのも無理からぬ事。という訳で遠乗りの計画を立ててみたのでありました。
羽村の取水堰までは普通に行けるようになっていましたので、この距離を基準に考える事にしました。羽村往復は39.5Km。一気にこの2倍の距離に挑戦です。しかも走り易さを考えて、平地コースを選択。車通りが少なくて、登りが無くて、往復80Kmの目的地。地図を見ながら検討した結果、チャレンジ目標は川崎大師に決定しました。多摩川サイクリングロードを下流に向うルートです。
途中のパンクに備え、予備のチューブと携帯空気入れを購入。真夏の暑さで脱水にならないようにボトルとボトルケージ(ボトルホルダ)を購入。更に安全を考えてヘルメットも購入。かなりの出費です。誰だ?自転車は安いなんて言ったのは。でもここまで来たら行くしかない。ヤケクソでこれらの遠乗り装備を揃えたのであります。
準備万端で日野を出発しました。暑い。半端無く暑い。10Kmしか進んでいないのに、もう小休止です。こんな調子で川崎大師に辿り着けるのか不安になります。
川崎大師までは片道40Km。今考えれば、平地の40Kmなんて軽い準備運動に過ぎない訳ですが、当時の私にとっては信じられない位の長距離でありました。
多摩川を下流に向かって漕ぎ続けて行きますと、段々ケミカリーな臭いがしてきました。河口が近づいてきたのであります。大師橋を渡り、東門駅脇から川崎大師にアプローチします。着いた着いた着きましたよ〜。山門のところに自転車を停め、川崎大師にお参りします。長かった〜。辛かった〜。門前で、有名な住吉の久寿餅を頂きます。甘くて美味しい〜!!疲れた体に甘みが染み渡りました。
帰路は意外にも楽ちんでありました。体が慣れてきたのでしょうか、それとも夕方になって陽が傾いて涼しくなってきたからでしょうか、途中、二子玉川で一回休憩しただけで、無事日野まで帰ってくる事が出来ました。
今日一日で80Kmを走破。大いなる自信であります。今まで80Kmといえば、私にとって車やオートバイの距離でありました。その80Kmを自転車で走り切れたのであります。やった〜!万歳〜!日頃の運動不足を一気に解消出来ました。
80Kmを走破してきたにも関わらず、もっと走れる余裕すら残っています。俺ってスゲ〜。ところが実はこの余裕は幻想だったのでありました。翌日の朝、筋肉痛ガッタガタでまともに歩けません。しかもこの筋肉痛、3日も続いたのでありました。今考えれば、相当な運動不足であった訳であります。メタボ化が進んで当然だった訳ですねぇ。
【つづく】
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