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  遊びのアンテナ、のばしてるかい?(第13話:趣味に掛かる費用を考える篇) 

わゆる無趣味な方と比較すると、私自身、相当な費用を趣味につぎ込んでいる事に気付きます。勿論、それが元で家庭が崩壊したりといった深刻なレベルではありませんよ。しかしながら、積算すれば相当な金額である事に間違いないのであります。

 自転車にしろオートバイにしろ、初期費用については、この際、敢えて考えない事に致しましょう。物欲の昂進(こうしん)に伴い購入資金の積み立てを開始し、我慢に我慢を重ねてお金を貯めて、必ず現金一括で購入する事にしていますから、初期費用は私にとってあくまでも一時金に過ぎないのです。趣味のモノはローンで購入しないというのは、Yas家の基本ポリシーでありますからなぁ。

 問題は日々の運用費用の方なのです。例えば、オートバイ(ZRX1100号)で道志街道(R413)経由で山中湖まで出掛ける際、3速〜5速を使うのは街中だけ。津久井の青山交差点から山伏峠までのほとんどの区間を、1速〜2速しか使わずに走ってしまいます。単なる移動手段として考えればナンセンスな走り方である事は分かっています。しかしオートバイの運転そのものを趣味的に楽しむとすれば、燃費ばかり気にするのも逆に変な話でありましょう。ワインディングロードでは、後輪にトラクションを掛けてグイっと曲がる感覚が楽しくて、無用なパワーを使ってしまうのです。最高出力100馬力を超える大型二輪で6,000rpm〜8,000rpmをキープしてワインディングを駆け巡ると、燃費はリッター7Km程になります。うちのZRX号が逆輸入車で、ハイオク指定である事を考えますと、山中湖を往復するだけで、ガソリン代は4,000円を越える計算です。掛かるのはガソリン代だけではありません。これだけのパワーを掛ければ当然の如くタイヤはみるみる減っていきますし、安全の為にも一定水準以上のハイグリップタイヤを履くとなりますと、タイヤ代はそれなりのお値段となってしまうのです。

 自転車ってお金が掛からずエコロジーな趣味だよね、という意見を耳にする機会は多いモノ。しかしそれは趣味としてロードバイクに乗る事の無い方の意見に過ぎないと断言出来ます。自転車で走り回れば当然お腹が減りますし、折角遠くまで出掛けているのですから、その土地の美味しいものでも食べてみようか、となるのは普通の感覚でしょう。輪行すれば電車賃だって掛かります。150Km自転車で走って輪行で戻ってくれば、150Km分の乗車券と特急券が必要なのは道理です。ロードバイクでのお出掛けは、それなりに経費が掛かるのであります。そもそも23Cのスリックタイヤは、高価な割に減りが早く、これもお金が掛かる要因の一つ。私が最もよく使うミシュランのPro3 Race 700C23 は、1本5,000円以上ですからね。結構な維持費が必要なのでありますよ。

 私の趣味の中でもっともお金が掛かっているのは、何と申しましても書籍でありましょう。いわゆる乱読系の私は比較的読書スピードが早く、それも書籍費を増大させる要因の一つとなっています。夜寝る前、及び昼ごはんを食べながら読むだけにも関わらず、直近一ヶ月間で読了した書籍をピックアップしてみて我ながらビ〜ックリ!30日間で17冊も読んでいるではありませんか。2日に1冊以上のペース。税込価格で実に25,000円であります。

著者名 題名 出版社 価格
百田尚樹 殉愛 幻冬舎 1,600円+税
高野文子 ドミトリーともきんす 中央公論社 1,200円+税
ジャンドミニックボービー 潜水服は蝶の夢を見る 講談社 1,600円+税
小嶋陽太郎 気障でけっこうです 角川書店 1,300円+税
大野更紗 シャバはつらいよ ポプラ社 1,300円+税
葉室麟 蜩ノ記 詳伝社 1,600円+税
小堺正記 老犬クー太18歳 文藝春秋 1,143円+税
川村元気 仕事。 集英社 1,400円+税
川村元気 億男 マガジンハウス 1,400円+税
川村元気 世界から猫が消えたなら マガジンハウス 1,400円+税
森沢昭夫 虹の岬の喫茶店 幻冬舎 1,500円+税
東川篤哉 純喫茶一服堂の四季 講談社 1,450円+税
百田尚樹 フォルトゥナの瞳 新潮社 1,600円+税
加藤千恵 こぼれ落ちて季節は 講談社 1,300円+税
三島有紀子 ぶどうのなみだ パルコ出版 600円+税
さだまさし ラストレター 朝日新聞出版 1,500円+税
筒井康隆 反映の昭和 文藝春秋 1,200円+税

 こうして趣味の為の出費を整理してみますと、あな恐ろしや。遊び自体は楽しいですけれども、既に掛かっている毎月の経費を考えれば、少なくとも積極的にこれ以上遊びのアンテナを広げていくのは、ヤメておいた方が無難なような気が致します。それにしても「テレビを見ながらゴロゴロ」という休日の過ごし方が、如何に経費が掛からないリーズナブルな趣味か、つくづく思い知ったのでありました。Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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