の趣味は、主に自転車(ロードバイク)、オートバイ、読書、映画(DVD鑑賞含む)でありまして、個人行動指向が強い事は、以前お話させて頂きました。この傾向は、おそらく今後も変わらないでしょう。若い頃であればまだしも、50歳を前にして、今からサッカーや野球などの集団で楽しむ趣味に新たにチャレンジするのは、あまりに敷居が高過ぎるというものであります。
とは云え、現在の趣味もそれほど悪いモノではないと思うのです。例えばロードバイク。自転車仲間と一緒に行動する事もありますし、独りでサイクリングに出掛ける事もあります。集団での楽しみと個人での楽しみの二面性が確保されている訳です。こういった点が、趣味を長続きさせる秘訣なのかも知れませんね。個人と集団の二面性という意味では、オートバイもしかりであります。更に、一応、かみさんも大型二輪免許を所有しておりますので、二人乗りで出掛けても、途中で運転を交代して楽しむ事も可能です。ま、彼女、ここ数年一度もバイクを運転していませんから、あくまでも法制上可能というだけで、それなりの運転練習は必須でありましょうが。
映画についても、個人と集団の二面性が確かに存在します。かみさんと一緒に映画に行く事も御座います。しかし全てのジャンルにおいて嗜好が同じ筈はなく、故にいつでも一緒に出掛けるという訳ではありません。私がアニメーション映画も割と観る質であるのに対して、かみさんはあまりそれらを好まないものですから、例えば最近では「思い出のマーニー」や「Stand by me ドラえもん」は、独りで劇場で鑑賞して参りました。独りで観るのもまた楽し、であります。
映画館では基本的に他人と喋る事はありませんので、故に、個人的な趣味と捉えられがちでありますけれども、かみさんと二人で映画に出掛けた後、喫茶店でお茶しながら感想などを話したり、映画批評したりするのは、我々の場合よくある事。こうした視聴後のやりとりも結構楽しかったりするのでありますよ。
さすがに読書において個人と集団の二面性を求めるには、無理があるように思えるかも知れません。ところが我々の場合、読書を通じてかみさんと二人で会話する事も、割と日常的であります。実はかみさんは、本があまり好きではありません。もっぱら私が読んだ書籍の内容を、夜、家カフェしながらかみさんに話してあげるのです。読み聞かせとまではいきませんが、いわば語り部のようなモノ。こうする事で、映画と同様に、読後の意見交換や感想の共有が出来るようになるという訳です。
楽しみ方に二面性が存在する趣味は、行動に多様性が持てる分、長続きするのかも知れませんね。今の私の趣味は、そこまで考えて選んだ訳ではありませんけれども、適度に運動もし、適度に夫婦で一緒の時間を共有し、適度に仲間との集団行動を楽しみ、適度に独りになれるという点において、なかなか良い感じなのでありました。
【つづく】
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