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  バイクは家族の絆となり得るか?(第3話:ヘルメット購入 後篇) 

アライGRID青白仕様をゲットしたチビすけはご満悦の様子。け。そりゃそうだろうよ。自分だけ新品の、しかもグラフィックペインティングのヘルメット買って貰ってよ。しみったれた事言うつもりは無ぇけどよ、ホントはよ、今回は父ちゃんが買う筈だったんだぜ。

「父ちゃん、もう帰ろうよ〜」
「何ぃ?自分の買い物が済んだらすぐに帰るつもりかよ。ちょっとくらい待ってろよな」
「だって早く母ちゃんと兄ちゃんに見せたいんだもん」
「あのなぁ、お前は良いよお前は。でもな、父ちゃんはもっと見ていたいんだよ。欲しいものイッパイだからよ」
「父ちゃんも欲しいのあるの?」
「当たり前じゃねぇか。欲しくて欲しくて気が狂いそうだよ」
「ふ〜ん。だったら何で買わないの?」

 む?「だったら何で買わないの・・・・・」そうだよ。おいらは家長。家族はおいらの稼ぎで食ってるんじゃん。何を遠慮する事がある?ね?ねね?ねねねねねねのね?買っちゃえば良いじゃん、おいらのヘルメットも。家長なんだもん。ね?

ふふふ。買っちゃったよ。アライ Astro J Reflex

ふふふ。買っちゃったよ。アライ Astro J Reflex
あんまり嬉しいんで
YAS Zoneステッカー(ゴールド)貼っちゃった

 むふふふふふふふ。結局、買っちゃいました。アライ AstroJ Reflex の赤白仕様。かっこいい〜。ため息が出るような美しさ。そうです。これは断じて衝動買いなんかではありません。ちゃんと正当な理由があるんですよ。え〜とね。そうそう、安全性の為。ホントだってば。

家族全員の装備がそろいましたとさ

家族全員の装備がそろいましたとさ

 だって今まで使ってたヘルメット、購入からちょうど2年経つしね。シェル外装も傷んでるかも知れないじゃん。そういや愛猫めい号に本棚の上から落とされた事があったしね。危ないよこりゃ。一家の大黒柱である父ちゃんに万一の事があったら大変でしょ。これからもずっとみんなを養わなっていかなきゃならないんだからさ。ね。安全性は大切だよな。断じて自分が欲しかったんじゃ〜ない。ホントにホント。家族を守る為の致し方ない出費ってヤツな訳ですよ。うんうん。決して衝動買いなんかじゃありませんぞ。

 一旦諦めていた自分のヘルメット購入でしたが、下のチビすけの一言で、一転、購入に踏み切っちゃいました。あ〜、そしたら箍(たが)が外れたように急速に物欲番長化。気が付いたら社外品のレインボーミラーシールド7800円也まで同時購入。うふ。うふふ。うふふふふはふははふははははははははぁはぁはははは。やったぜ。念願のニューヘルメットをゲット。うれピ〜。気が狂いそうにうれピ〜。

 おいらと下のチビすけは、ウッキウキで家に帰りました。え?おいらに対する母ちゃんライダーの反応ですか?至って平静、大した事はありませんでしたよ。2時間半ほど正座させられて、もう二度と衝動買いは致しませんと書かれた誓約書に拇印をつかされて、ドライバースタンド二輪館国立店に返してらっしゃいと言われて、過去5年間程のおいらの衝動買い履歴を遡って怒られて、オヤツ抜きにされて、植木の水やりを命令されて、おつかいに行かされて、風呂掃除させられて、次月の小遣いから減額宣言出されて、外は暗いにもかかわらず締め出しを食って、とその程度だけで御座いました。ちぇ。なんだよ。ちょいとVISAカード使っただけなのにさ〜。

 兎にも角にも、家族4人ともそれぞれのヘルメットを所有する体制が整ったので御座います。しかも4人とも全て、アライ、又はショウエイのスネル規格品のグラフィックペインティングのフルフェイスヘルメット。完璧です。子供用の皮手袋(こいつはオフロード用を調達)もありますから、4人がそれぞれ長袖長ズボンにフルフェイスヘルメット装着の上、皮手袋をはめてバイクでお出掛けする事が可能になったのであります。やっぱり家族でバイクを楽しむ為にはここまでやらなきゃね。特に子供たちには「半ズボンやサンダルでバイクに乗るのはイケナイ事なんだぞ」って教えたいしね。それにしてもバイクって贅沢な遊びですなぁ。でもね、そうまでしたとしても、バイクの楽しさってヤツを子供たちに伝えたかったって訳。

「むむ〜。これで装備は揃ったな」
「そうね。家族全員で出掛けられるね。子供たちも大喜びよ」
「ねぇ、父ちゃん」
「なんだよ、とも(下の子の名前)」
「家族全員じゃないよ」
「何言ってんだよ。全員じゃんかよ」
「めいちゃん(猫の名前)のヘルメットがないよ」
一同 「あ」
「めいちゃんにもヘルメット買ってあげようよ」
「猫用なんて売ってねぇよ」
「紙粘土で作れば良いじゃん。色も塗ってさ」
一同 「むむ〜」
「母ちゃん、こういうの作るの天才的だよ」
「・・・・・よし。じゃ、作るとしよか」

 愛猫めい号も我々の大切な家族。彼女だけヘルメットが無いというのも可哀想な話です。という訳で、器用な母ちゃんライダーが猫用ヘルメットを製作する事になりました。

自分専用のヘルメットを作ってもらって
ご満悦の愛猫めい号
ふつー嫌がらないか?こんなの被らされて。変な猫!

母ちゃんライダー製
愛猫めい号用ヘルメット

 兄ちゃんの言う通り、母ちゃんライダーはこういった工作が大の得意。紙粘土やダンボール箱を加工させたら右に出る者など居ません。うちの場合、障子貼りなんかも母ちゃんライダーの担当だもんね。

 材質が紙粘土だと、ちょいと安全性には難ありですが、ま、いいでしょ。うちにはバイクが2台しかないから合計5人(4人と1匹ですな)は、どーせ乗れないしね。て、いうか、ふつー猫はバイクになんか乗らないよなぁ。ま、シャレですわ。

 十分乾燥させた後、水性絵の具で赤くペイントされて、猫用ヘルメットは完成致しました。大したモンだなぁ、母ちゃんライダー。ちゃんと耳を出す穴も空いています。完璧。うちの愛猫めい号、大層お気に入りの様子。

 それにしても、ふつーの三十代の主婦は、こんなモン作りゃしないわな。うちの母ちゃんライダーは知る人ぞ知る、相当ヘンなヤツなので御座います。むむ〜、我が配偶者ながら只者じゃねぇな(笑)。

 母ちゃんライダーもちょっとヘンなら、愛猫めい号も相当変わっています。ふつーの猫だったら、こんなの被らされたら嫌がりますよね。結構、重いし。でも嫌がる様子も無く、良い子で被っています。耳が出てるのがチャーミングでしょ?後ろから見るとスイカを被ってるみたいなのがちょっと難点ですけどね(笑)。

 かくして、正真正銘、家族全員分の装備が揃いました。後はいよいよツーリングへ出掛けるだけなのであります。うふふふふ。こんなアホな事してる家族って、日本国内でも珍しいんじゃないかなぁ。

 【つづく】

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dot_sml.gif (880 バイト) この文章は、ほとんどホントの話ですが、だいぶ、脚色されています(笑)。
dot_sml.gif (880 バイト) 母ちゃんライダーの名誉の為に一言申し上げますと、文章のように激しく怒られたりはせず、おいらの衝動買いを快諾してくれました。有難う、母ちゃんライダー。
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