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  バイクは家族の絆となり得るか?(第2話:ヘルメット購入 前篇) 

兎にも角にも、ヘルメットが無いと家族4人でバイクで出掛ける事は不可能です。という事で、下の子用のヘルメットを買いに近所のドライバースタンド二輪館 国立店に出掛ける事に相成りました。兄ちゃんは赤系統、弟は青系統が好き、という事で、兄ちゃんは共有品だった赤いショウエイX−8Rを専有し、下のチビすけの為にヘルメットを新規購入するという算段であります。

兄ちゃんの専有品になった
ショウエイ X−8R

 幼稚園年長組のチビすけと私はZRX1100号でドライバースタンド二輪館に乗り付けました。チビすけにとっては赤いショウエイX−8Rは今回が最後の使用となる訳で御座います。今後は自分専用のヘルメットを所有する事になる訳で、子供ながらに心もウキウキなのであります。

 子供用にヘルメットをポンと買うなんて、よく金があるじゃん、とお思いの貴兄も多かろうと思いますが、こいつに関しては是非とも聞いて頂きたい。涙なしでは語れないお話があったので御座います。もともとおいらは結構安全思考が高く、2年にいっぺんヘルメットを交換するタチ。その為の稟議を母ちゃんライダーから既に貰っていたのであります。予算は4万円。その資金が急遽子供用ヘルメットに流れたという訳。嗚呼、おいらの幻のニューヘルメット。くそ〜子供の癖に新品のヘルメットなんて、贅沢すぎるぜ。

 でも、ま、それもこれも家族4人でツーリングに出掛ける為の事。ここは大人らしく、ぐっと我慢しながら、子供用のヘルメット選びと相成った訳であります。以下はドライバースタンド二輪館 国立店での親子の会話。36歳のおっさんと幼稚園年長さんのやり取りです。

弟チビすけがゲットした
アライGRID

「父ちゃん、とも(下のチビすけの名前。彼は自分の事を「とも」と呼びます)、青いヘルメットが欲しいんだよ」
「なに〜。生意気言うじゃねぇか。そもそもXS(エキストラスモール)のヘルメットなんて、そうそう店頭に置いてねぇぞ。サイズ優先で選べよな」
「だって母ちゃんが好きなの選んで良いって言ったぜ」
「うるせぇな。ほんとは父ちゃんのヘルメット買う筈だったんだぞ。買って貰えるだけ有難いと思えよな」
「これ、かっこいいなぁ」
「あ、てめー、ココはグラフィックペインティングヘルメットの棚じゃねぇかよ。お前みたいなガキはソリッドカラー(単色ペイント)で十分なんだよ。安全性は一緒だろ?グラフィックは塗装代だけで1万円以上高価いんだよ」
「これに決めた」
「なにー!? アライのGRIDじゃねぇか。ははは。無理々々。XSサイズが置いてある有る訳ねぇだろ」
「アライGRIDの青白のXSサイズで御座いますね。在庫ならちょうどあります。息子さんに、とてもお似合いですよ」
「ふざけんなよなテメー。店員は店員らしく、おいらの質問だけに答えてりゃ良いんだよ。変な事ばっかり言うと、もう買いに来ねぇぞ」
「父ちゃん、これ、欲しいよ〜」
「あ・の・な。スネル規格品なのは良い。安全性は重要だからな。だけどな、グラフィックペインティングは幼稚園生には贅沢過ぎる。父ちゃんだって黒のソリッドカラー(単色=安価い)なんだぞ。ダメだと言ったらダメだ。4万円以上するし」
「わ〜ん」
「あ、泣きやがった。得意の泣き攻撃かよ。へへん。そんなの動じないぜ。お前の泣き攻撃には慣れてるからな」
わーん
「あ、音量を上げやがったな。泣きゃ良いってもんじゃねぇんだよ。ずるいぞテメー。よ〜し、母ちゃんに電話してみようぜ。絶対ダメって言うから。」
「母ちゃんに電話する」
「母ちゃんがダメって言ったら絶対ダメだからな。そしたら諦めるんだぞ」
「うん」
「もしもし。おいらだけどさ。かくかくしかじか。で、どうするよ」
「買ってやれば?気に入ったのがあったんでしょ?」
「え?いいの?」
「いいよ。だって父ちゃんのお小遣いで買うんでしょ?」

 が〜ん。結局そゆことかよ〜。かくして下のチビすけ幼稚園年長は、年齢に不釣合いなグラフィックペイントのアライGRID青白仕様をゲットしたので御座いましたとさ。

 【つづく】

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この文章は、ほとんどホントの話ですが、一部、脚色されています(笑)。
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