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  少年よ西へ向かえ(第7話:南の島でリゾート篇) 

旅もいよいよ終わりに近づいてきた。第4の目的、「沖縄に渡り、ビーチにテントを張って、のんびり読書を楽しみたい」を全うしなくちゃ。沖縄に来たは良いけれど、首里城行ったり平和祈念公園行ったり、全然ゆっくりしてないもんなぁ(笑)。見たいとこだらけなんだよ。でもね、沖縄本島中北部にはキレイな海しか見どころがないから、今度こそゆっくりできると思うんだ。


2001-11-30(金)

  • 名城ビーチを出ようとしたら、突然のスコール。とっても南国チックなのは良いんだけれど、バイクは雨だと悲惨なんだよね。運良くテントを仕舞った後だったので、装備は濡れないで済んだんだけど、この雨の中出発するのは嫌だなぁ。結局、名城ビーチの売店でおばちゃんと雑談しながら雨宿り。30分もしないうちに青空が見え始めました。よ〜し良いぞ。それじゃ、出発するとしますか。
      
  • 途中、郵便局に寄って絵葉書出したり、本屋によって本を買ったりしながら、北に向かって進む。今日はYHに泊まろうかなぁ。テントも良いんだけどさ、風呂が困るんだよね。
      
  • 沖縄の盲点。温泉も銭湯もありません。有るのかも知れないけど見つかりません。沖縄ってシャワー文化なんだよね。だから浴場が無いのかなぁ。名城ビーチには水シャワーしかなかったから、まさしく修行状態だったんだよね。いくら沖縄が暖かくても、水シャワーはきついよ。寒くて寒くて(笑)。
      
  • という訳で、本日は温水シャワーを浴びる為だけに、沖縄県恩納村の南恩納トロピカルYHに宿泊する事に決定。すかさず予約TELを入れました。
      
  • とすると、かなり暇になるんだよね、今日は。移動距離も短いしさ。という訳で、嘉手納基地近くの床屋に行く事にしました。実は髪の毛伸びてボサボサだったんだよ。
      
  • 床屋に入ると店員外人じゃん。さすが嘉手納基地。いわゆる米軍御用達の店ってヤツね。日本語で「角刈りで」って言ったんだけど、どうも通じてない様子。英語のみかよ。しょうがないんで、「I 'd like a G.I. cut which is just square shape, and no shaving because I 'm now enjoying my mustache growing.」って言ったら、普通の角刈りにして、ヒゲをそのまま残してくれました。だって母ちゃんライダーがヒゲ伸ばしてね、ってオーダーしてるんだもん。出来上がりは、はっきり言って怖いッス(笑)。国籍不明な感じ(爆)。
      
  • 午後4時半に南恩納トロピカルYHに到着。海の見えるテラスに出てゆっくりと読書。リゾートしてるじゃん(笑)。寝るまでに結構読めたよ。

2001-12-01(土)

  • ゆっくりと起床。飯食った後、みんなで記念撮影しました。ここのYHのヘルパーの、あーちゃんは、ずっと北海道でバイトをしていて、昨夜ヘルパーのバイトの為に沖縄に原付バイクでやってきたツワモノの女性。夏は北海道、冬は沖縄という渡り鳥生活だけど、結構、理想的な暮らし方かも知れないね。


南恩納トロピカルYHにて。

  • 今日は浜辺でゆっくり過ごそうかと思ったけど、ちょいと気が変わって、沖縄本島最北端の辺戸岬に行く事にしました。片道60Kmくらいかな。国道をひたすら北上します。
      
  • 程なく辺戸岬に到着。曇っている事もあって、なんか荒涼とした感じ。早々に引き上げようっと。


辺戸岬から海面を見下ろしたところ。
断崖絶壁で、ちょっと怖い感じ。

  • 辺戸岬からの帰りは、往路の国道とは異なる、県道70号線を利用。沖縄には珍しく、本格的なワインディング。しかも車がほとんど居ない。わーい。久々にライディングを堪能。沖縄にもクネクネ道があったんだぁ。
      
  • 沖縄県恩納村の、いんぶビーチにテントを張る。今日はここに泊まり。ここ、南恩納トロピカルYHから2Kmしか離れていないんだ。すごくキレイなビーチ。


いんぶビーチにて。
沖がリーフで囲まれているので、波がとっても静か。

  • 早めにテント張ったんで、ゆっくり出来ました。波の音を聞きながら眠ります。おやすみなさい。

2001-12-02(日)

  • 朝6時半起床。夜半からの雨でテントはビショビショ。まだ結構降ってるよ。しょうがないので、溜まっているメールの返事を書く事にする。驚愕教師まっつん(山口県の秋吉台YHで同宿のノリの良い姉ちゃん。お遍路用白衣着てバイクに跨って記念撮影した驚愕英語教師。詳しくは「少年よ西へ向かえ(第4話:激走疲れは砂蒸しで癒せ篇)」を参照)をはじめ、多数の方からメール貰ってるんだよね。レス書かなくちゃ。でもバッテリーが残り少ないんだよね。
      
  • やむなく得意の盗電(笑)。ちょうど近くに常夜灯があったのでそこから拝借。常夜灯のタイムスイッチだますのにちょっと苦労したけど、程なく電源を確保。良い子は真似してはいけませんぞ(笑)。


これが盗電の現場だ!(笑)
この旅では、これを何回やった事か(爆)。

  • そうこうするうちに雨が上がったよ。良かった良かった。テントをばらして乾燥させる。といっても陽が当たってる訳じゃなく相変わらずの曇り空なんで、時間が掛かるよ。浜辺でゆっくり本を読みながら乾かしました。
      
  • ゆっくりしてたら出発は午後1時になっちゃった。でもお陰で装備は完璧に乾いたし、ゆっくり読書も出来たしね。結果オーライ(笑)。さて出発するとしますか。
      
  • さて、今夜は沖縄での最終泊なので、ちょっとリッチに「リゾートホテル」に泊まるんだ。その名も「ビッグタイムリゾート伊計島」。沖縄本島中部の東側に位置する伊計島という島に有るんだけど、沖縄本島とは海上橋で接続されているんだよ。
      
  • 国道58号線を爆走していたら、亀岡市(京都)ナンバーの原付姉ちゃんを発見。南恩納トロピカルYHのヘルパー、あーちゃんでした。狭い町だね(笑)。琉球村を見物に行くんだって。YHのヘルパーは午後は暇だもんね。路上でちょいと挨拶程度の会話して別れる。
      
  • 途中、ガソリンスタンドで燃料補給。勢い良くスタンドに入ったら、そこにいたスタンドの兄ちゃんの顔色がみるみる蒼白に。「アイキャンドントスピークイングリッシュ。ウエイトアモーメント」って言われました。ははははははははははははははははははははははははあはっははぁはぁ。アメリカ人と間違えられたんだよ。既に国籍不明な人相になってるからねぇ(笑)。しかしさ、「アイキャンドント」は無いわなぁ。きっと、I can not ・・・って言おうとしたんだろけどさ。I can do not・・・って何だよ?助動詞2つ並んでるぜぇ(爆)。


何人だ?こいつ(笑)。
既に国籍不明の顔になっています。

  • あ〜笑った笑った。笑わせて頂きましたともさ(笑)。燃料も満タンになったんで、一路伊計島を目指します。
      
  • 午後3時にはビッグタイムリゾート伊計島にチェックイン。やっぱり海がキレイだね。ちょっとリッチな気分でくつろぎました。この旅はじまって以来の贅沢。でも一回ぐらいは良いんじゃない?こういうのも。


ビッグタイムリゾート伊計島の客室ベランダからの眺望。
水平線が丸く見えるよ。

  • いわゆる「保養」を十分に楽しみました。野宿で職質食らうのとは大違い(笑)。海辺のテラスでゆっくり読書出来ましたとさ。

2001-12-03(月)

  • 朝6時半起床。ここ、伊計島は沖縄本島の東側にあるんで、朝日が見えるんだよね。海から上がる朝日はとてもきれいです。


伊計島から見た御来光。
今日も晴れの予感。

  • 今日の夕方のフェリーで帰らなくちゃ。楽しかった旅も、もう終わりだもんねぇ。長いようで短く、短いようで長い旅でした。特に後半、ゆっくり保養出来たしね。しかし贅沢だよなぁ、我ながら(笑)。

 沖縄では海を見ながらゆっくり過ごす事が出来ました。まさに「リゾート」。忙しい現代人にとっては、こういう時間の過ごし方が、最も贅沢かも知れないネ。

 ちなみに、この旅で読破した書籍を以下に列挙しておきます。最初の二冊はそれぞれ、道後温泉(松山)、鳥取砂丘にて読んだモノ。残りは全て沖縄本島の海辺で読んだモノです。読破した順に列挙しました。

書籍名 著者編者 出版元
坊ちゃん 夏目漱石 新潮文庫
砂の女 安部公房 新潮文庫
文人悪食 嵐山光三郎 新潮文庫
かけがえのない日々 柳田邦夫 新潮文庫
月光の夏 毛利恒之 講談社文庫
大本営が震えた日 吉村昭 新潮文庫
ひめゆり平和祈念資料館
戦時手記集
ひめゆり平和祈念資料館 同左
沖縄戦こぼれ話 浜松昭 月刊沖縄社
沖縄 学童たちの疎開 琉球新報社 同左
沖縄戦記 鉄の暴風 沖縄タイムス社 同左
最後の伝令 筒井康隆 新潮文庫
麦の道 椎名誠 集英社文庫

 旅行に出ると、結局帰りは荷物増えちゃうんだよね。特に本。今回も12冊にもなっちゃったもんなぁ。しかも濡らせないし。おいらみたいな活字中毒者は苦労しますわ、ホント(笑)。

【つづく】

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