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  少年よ西へ向かえ(第2話:いざ鳥取篇) 

高野山を出て、一路鳥取を目指そうかとも思ったんだけど、そのルートだと高速ばっかりになっちゃうんだよね。そこで予定を急遽変更。得意の寄り道作戦に出ようと(笑)。さて、どうなります事やら。


dot_mid.gif (903 バイト) 2001-11-19(月)

  • 高野山からは、やっぱり龍神スカイラインを見逃せないよね。「東の箱根、西の龍神」といってバイク乗りには一種の聖地。ここに行かない訳にゃいきません(笑)。第一目的地の鳥取砂丘とは正反対の方向に進む事になるけど、仕方が無いよ〜。
      
  • 龍神スカイラインは噂どおりの最高のワインディング。しかも月曜日とあって道路はガラガラ。護摩壇山までの通称A区間で、抜かしたのはバスが2台、乗用車1台、CBR900RR一台(こいつを抜くのは苦労しました 笑)だけ。ほとんど貸しきりだよ。


龍神スカイライン護摩壇山タワーにて。
ここは標高1000m以上で、既に紅葉は終了してました。
寒いよ〜。

  • 気持ちの良いワインディングを、気持ち良い速度(何Km/hか聞くのはヤボというもの)で走り、機嫌よく南紀白浜へやってきました。勿論目当ては温泉。無料露天風呂「崎の湯」でゆったり。景色も良く、最高。目の前が海なんだよね。これで混浴だったらいう事無いのにさ(笑)。
      
  • 体が温まったところで、国道42号線を北上。和歌山県御坊市の海岸で野宿です。今夜は風も霧も無く、漁り火が良く見えます。べた凪。それじゃ、おやすみなさ〜い。

dot_mid.gif (903 バイト) 2001-11-20(火)

  • 6時起床。気持ちの良い朝。快晴。べた凪。7時半頃まで掛かって、丁寧にテントを乾かす。実はねェ、昨夜遅くに職質が来たんですよ。2人組のお巡りさん。お巡りさん曰く「高波時に危ないのでここはキャンプ禁止です。」 「だってべた凪じゃん、今夜は」 「規則で禁止されているので移動して下さい」 「それほど言うんなら片付け手伝ってくれるんだろな?(怖い顔で)」 「・・・・今夜は特別、本官が許可します」。ははははははは、「本官」の許可が出たよ(笑)。それにしても自分の事「本官」っていうお巡りさんに初めて会ったぜ(爆)。


和歌山県御坊市の海岸。
昨夜はちょっと珍客に乱入されたけど良く眠れました。

  • 今日は移動日。兵庫県西宮に住む大学の同期の前田君のうちに厄介になるんです。彼は大学時代同じ下宿だったんだよ。母ちゃんライダーとおいらが同棲してた時も、彼、一緒の下宿だったんだよね。という訳で、母ちゃんライダーと共通の友人って訳。
      
  • 彼の奥さん、滅茶苦茶美人なんだよね。100人が100人そう言うよ。「女優さんですか」って聞かれる事も多いんだろうなぁ。それ程、綺麗な人。
      
  • 和歌山ICから高速に乗ってすぐの紀ノ川SAでいきなり休憩。だって、西宮に行くには時間が早すぎるんだもん。蒲団干しをしました。お陰で寝袋はふっかふか(笑)。かなり注目浴びてましたけどね(爆)。


SAにて蒲団干しの図。

  • 前田君のうちに到着。お世話になりました。それにしても彼の奥さん美人です。


前田家の面々と。
おいらだけ色が黒いよ。何故?(笑)

dot_mid.gif (903 バイト) 2001-11-21(水)

  • 前田君の出勤にあわせて西宮を出発。前田君に教わった通り、西宮北道路経由で、中国自動車道西宮北ICから中国自動車道に入り、山崎ICを目指します。
      
  • 山崎ICからは山越えの道、国道29号線をひたすら北上します。
      
  • 程なく鳥取砂丘に到着。ちょうどお昼。道路脇の売店で昼飯食って、いよいよ第一の目的地、鳥取砂丘に踏み込みます。
      
  • 壮大、感動、神秘的、中田島砂丘の10倍規模。最高です。良かった、ここまで来た甲斐があったよ。


鳥取砂丘にて。
砂と空と海のコントラストが見事。

  • 砂に腰をおろして、安部公房の「砂の女」を読む。むむ〜。やっぱ雰囲気があるわ、鳥取砂丘で読むと。道後温泉でも漱石読んでたんだよね、おいら。その地で該当作品を読む。至福です。
      
  • お昼から4時間ほど砂丘を堪能し、その後、島根県松江市に移動。130kmもありました。今夜は宍道湖のほとりの松江レイクサイドYHに泊まるんだ。当初は鳥取砂丘でテント張ろうと思ってたんだけどさ、あそこはやばいよ。砂が飛んでくるの。大量に。「砂の女」読み直した直後だよ(笑)。砂に埋まりそうな気がして断念(爆)。ホントは砂が目に入って痛くて痛くて。コンタクトレンズ使用者(おいらもそう)には不向きなキャンプ場です。
      
  • とりあえず、この旅の目標の1番目、「鳥取砂丘で安部公房の『砂の女』を読む」ってのはクリア。さて、次なる目標は「山口県秋吉台の秋芳洞を探検する」へのチャレンジを開始します。

【つづく】

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