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  我が愛するゴルフ(第1話:黎明篇) 

ルールとマナーを勉強したまえ

スコアを口にするのは、それからだ

マイケル・ボナラック

思い起こせば約一年前、会社の某上司に呼び出され、

「Yas君、君ももう30過ぎなんだから、ゴルフぐらい出来ないといけないな。コースを予約しておいたから、それまでには恥ずかしくない程度に練習しておきたまえ。」

dot_sml.gif (880 バイト) ひどい人ですねぇ。いきなりですよ、いきなり。おかげで家計は火の車。でもいいか。おかげでゴルフに出会えたんだから。

 と言われたのがそもそもの始まり。親父の古いクラブを譲り受け、ゴルフバックとシューズは近所のディスカウントストアの特価品を調達。周りに迷惑掛けてはなるまいと、練習場に日参し猛特訓を開始したのであります。

 教えてくれる人もないままに練習場でクラブを振ると、空振り連発。恥ずかしいのなんのって。最初の頃は楽しいなんてこれっぽっちも感じらず、ただ、「恥ずかしくない程度に練習しておきたまえ」という某上司の言葉を思い出しては強迫観念に迫られている、という状態でありました。

dot_sml.gif (880 バイト) 実は私、大学時代にキャディのバイトしていました。だから、ヘタクソがどれくらい迷惑かって事だけはイヤというほど認識していたのです。

 独学ながら練習を続けていましたら、それでも空振りは減ってきました。うひひ、いいぞいいぞ。これなら何とかなるかも知れない、と思えるようになってきましたので、コースデビューの前にショートコースで腕試しをする事に致しました。

 家から車でしばらく走ったところにショートコースが御座いまして、短いホールは60ヤードから最長180ヤードの全9ホール、パー27の、なかなか立派なコースなのであります。

 ここで私、大変な事に気付いてしまいました。よく考えたら、私は芝の上で玉を打った事がないのであります。更にゴルフ場というのは、水平な面がほとんどありません。空振り、トップ、ダフリ連発。しかも力が入って右に左に大曲りであります。これが野球なら広角打法の安打製造機、といったところなのですが、ゴルフにおいてはただの迷惑男に過ぎません。練習場の、水平な面とセンターラインの入った人工芝マットが懐かしい。いい気になっていた私は、一転、失意のどん底に落とされたのであります。

dot_sml.gif (880 バイト) 子供の頃にスイミングスクールに通っているヤツが居まして、彼が非常に泳ぎがうまい。ところがある時彼と一緒に海に行ったら、彼、全然泳がないんですね。「どうして泳がないんだよ」って聞いたら「俺、コースロープが張ってないと怖くて泳げないんだ」との事。私のゴルフとちょっと似てますよね。

 【つづく】

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