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  カーオーディオとAMAZON MUSIC  

 

 つて私が大学生だった頃、カーオーディオの主流はカセットテープで、Kazちゃんとドライブに行く際は、オリジナルのコンピレーションを作ったりしたものです。カセットテープがCDに変わり、更にSDカードオーディオへと進化していき、格納出来る曲数は飛躍的に増えましたが、あくまでもCDなどのオリジナル音源を元にしたコンピレーションを作るという点は変わりありませんでした。

 サブスクリプションサービスが主流になり、私自身もアマゾンミュージック・アンリミテッドに加入し、それに従ってCDを購入する事はほとんどなくなりました。いやそれどころか、今やCDを再生出来るハードウエアは、うちの場合、仕事場のデスクトップPCのみ。ノートPCにはディスクドライブ自体が搭載されておりませんし、ミニコンポ等も持っていませんからね。

 車の純正ナビには、CDドライブ、SDカードスロットが標準装備されておりますが、アマゾンミュージック・アンリミテッドに慣れてしまった身には、物足りなく感じてしまいます。今更レンタルしたCDからMP3ファイルにトラックダウンしてSDカードで音楽を聴くのも面倒。何しろアマゾンミュージック・アンリミテッドでは7,500万曲が聴き放題なのですからね。

 純正ナビのBlueTooth機能を利用して、スマホにあらかじめダウンロードしておいたアマゾンミュージック・アンリミテッドの楽曲を聴く方法を試してみる事にしました。アマゾンミュージックでは通信不能エリアでの楽曲再生を可能にする為に「オフラインのプレイリスト」を設定する事が出来ます。プレイリストは自分でオリジナルなものを作ることも出来ますし、アマゾンが用意してくれている売れ筋のプレイリストを利用する事も可能。WIFI環境を使って事前に楽曲をダウンロードしておけば、スマホの通信容量を消費する事無しに音楽を楽しめるという訳です。

 このやり方では、サブスクリプションの「好きな時に好きな歌を聴ける」という旨味は損なわれてしまいますけれども、レンタルCDをリッピングしてMP3ファイルをSDカードに格納する作業に比べれば、手間は相当低減されます。しかも現行のトヨタ純正ナビはSDHCカードにしか対応しておらず最大容量は32ギガバイトしか無いのに対して、AndroidスマホにはSDXCカードが挿入出来ますから、128ギガバイトとか256ギガバイトとか、大容量のストレージが使用可能となります。

 ところがこのやり方も、問題が残ります。アマゾンミュージックのAndroid用アプリは、理由は分かりませんが非常にバッテリ消費が多いのであります。ドライブに出掛けて、スマホのアマゾンミュージックアプリで音楽を聴いていると、6時間程でスマホのバッテリを使い切ってしまうのです。もしかしたらこれは、私の持っているスマホの機種とアマゾンミュージックアプリの相性の問題なのかも知れませんが。いずれにしろ車内では、USB電源に接続して充電しながら音楽を聴く必要があるのです。そうするとパーキングエリアで休憩する際など、一々電源ケーブルを抜き差ししなければなりません。これが結構面倒なのですな。

 そこでカーオーディオ専用の安いAndroidスマホを用意する事にしました。サムスンの廉価スマホ(白ロム)を1万円で購入し、256ギガバイトのSDXCカードを入れました。このマシンにはアマゾンミュージックアプリだけをインストールし、曲のダウンロードは家のWIFI経由で、運転中はダウンロード済みのプレイリストをオフラインで聴くというやり方です。これなら車専用ですから、USB電源に繋ぎっぱなしに出来、手間は相当軽減出来ます。

 しばらくはこうした運用で満足していたのですが、人間というものはつくづく贅沢な生き物なんですな。取り敢えず2,500曲程ダウンロードしてあったにも関わらず、よく聴くプレイリストに飽きてきてしまったのでありますよ。そもそもアマゾンミュージック・アンリミテッドには7,500万曲が収蔵されており、これらのライブラリを自由に検索しストリーミング再生出来るのですから、本来のサービスの3万分の1しか利用していなかった訳です。

 そこで更なるバージョンアップを試みる事に致しました。NTTコミュニケーションズの提供するOCNモバイルONEのSIMカードを購入したのであります。音声通信もショートメールも使えない、最も安価なデータ通信専用SIM。しかもOCNモバイルONEではアマゾンミュージックと提携していて、簡単な登録作業だけで、追加料金無しにアマゾンミュージックサーバとの通信は無制限に使いたい放題となるのです。これで月1,080円は破格でしょう。

 アマゾンミュージックの全コンテンツがストリーミング可能になっただけでなく、アマゾン・アレクサをインストールする事で、「サザンオールスターズの曲かけて」とか「次の曲」とか、音声コントロールも可能になりました。一々画面を操作しなくても、好きな楽曲を音声検索出来るのは、まさにカーオーディオに最適な機能でしょう。

 現在はスマホと純正カーナビはBlueToothで無線接続しておりますが、純正カーナビにSIMスロットが搭載される日もそう遠くはないでしょう。それどころか、カーナビ本体がアマゾンから発売される可能性もあります。一般にはアマゾンはショッピングサイトの会社と認識されていますが、実際にはAWS(Amazon Web Service)に代表されるような、巨大なIT&ネットワーク会社でありますからな。

 いずれにしろ、我がROOMY号にもめでたくアマゾンミュージック・アンリミテッドのフル機能と、音声アシスタントのアレクサが導入されたという訳でありました。しかしこうなると、ナビ付き車というよりも、タイヤ付きコンピュータと呼ぶ方が相応しいかも知れません。という訳で、Kazちゃん、週末はドライブに出掛けようぜ!!Copyright (C) by Yas / YasZone

【つづく】

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