配便の再配達が社会問題化しているようです。確かに難しい問題である事は間違いありますまい。何度も再配達して貰うのも気が引ける反面、いつ来るか分からない宅配便をずっと待っていて出掛けられないというのもナンセンスですしね。さりとてアマゾンでのお買い物はとても便利で、今更ワンクリックでモノが買える幸せを享受するなと云われても無理というモノでしょう。平日到着分は仕事場への配送を指定したりと、なるべく再配達を減らし、宅配便スタッフの方に迷惑を掛けない配慮はしているのですが、仕事場に届いた荷物を自宅まで自分で運ばねばならないのは、実際には結構手間でありまして、特に自転車で出勤した日に重い荷物が届いた時など、一旦自転車に自宅に戻り、わざわざ車で仕事場まで荷物を取りに帰る必要があり、これでは折角のアマゾンプライム無料配送の意味が無いというもの。
最近、アマゾンが「置き配」オプションを用意するようになりました。発注時に「置き配」を指定し、「玄関前」「宅配ボックス」「自転車のかご」「メーターボックス」など荷物の置き場所を指示する方式。高価なモノとか雨に弱い電子機器とかには向かないでしょうが、わざわざ対面で受け取って押印しなくとも済む荷物もたくさんありますからね。例えば自転車の部品とか、洗剤とか。
それでも「玄関前」への置き配では、セキュリティの観点上、ちょいと問題がありそうです。第三者が置き配の荷物に悪戯した場合の責任の所在とかね。かと云って、大型マンションに装備されているようなディジタル施錠方式の宅配便ボックスの設置は、敷居が高過ぎるというもの。高価い割にはどの商品も容積が少な目だし。そこで、ホームセンターで売っているベランダボックスを利用して、簡易宅配ボックスを自作してみる事にしました。
まずは、底の部分に穴をあけてワイヤを通し、それをガスメータの配管に繋ぎます。それ程太いワイヤではありませんから、ワイヤカッタがあれば比較的簡単に切る事が可能でしょうけれど、少なくとも道具を使わずに盗むのは困難である事をアピールした形です。ベランダボックスの内部には、開いた南京錠とカールコードで繋がれたシャチハタ印を設置。荷物を宅配便ボックスに入れ、送り状に印鑑を押し、南京錠でボックスをロックして貰うというやり方です。
配送スタッフの方に宅配ボックスの存在と使い方を知って貰う為に、ボックス本体に大きく自作ステッカーを貼るとともに、インターフォンにも「宅配ボックスあります」と明示しました。
結論。簡易宅配ボックスは非常に便利であります。宅配便の受け取りを気にせず外出する事が出来るようになりました。ただし宅配会社によっては、社内規定で置き配が禁止されているようで、持ち帰りになってしまった事もありました(S川急便は押印ではなくタブレットへのサインですからね)。しかしアマゾンでの買い物ならば、購入時に「置き配」を指定すれば、こうした社内規定による縛りの無い、デリバリー・プロバイダによる配送となりますので、宅配ボックスの機能をフルに活かす事が可能です。
手軽に作れるプラスティック製ベランダボックスを利用した簡易宅配ボックス。特に、共働きで留守の多いご家庭には、絶対のオススメでありま〜す。
【つづく】
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