月に箱根大観山に出掛けて以来、かみさんは、二ヶ月半もの間、全くバイクに乗らないでおりました。かみさんの仕事が忙しくなってしまったり、手首を捻って痛めたり、週末が雨という状況が続いたりしたのが主な原因であります。ま、その間、私はソロで出掛けたりしていた訳ですが。
だいぶ涼しくなってツーリングに適した気候となってきた事もあり、先々週の日曜日、リハビリ走を兼ねて、二人で宮ヶ瀬に出掛ける事に致しました。かみさんは二ヶ月半ぶりのライドでしたが、Kawasaki
W800号 はEFI(電子制御燃料噴射方式)だけあって、一発でエンジンが掛かりましたよ。我が愛機ZRX1100号は昔ながらのキャブレタ方式ですので、もし二ヶ月半もエンジンを掛けずに放置したら、始動するのに相当な苦労を強いられるのは確実。やはり最近の電子制御技術は偉大であります。
運転感覚を取り戻す為に、比較的スローペースで進みます。橋本の街中を抜け、小倉橋で相模川を渡って、宮ヶ瀬を目指します。インカムで会話しながらトコトコと走っていると、何だか路上教習しているような気分になって参りますなぁ。
宮ヶ瀬に近づくにつれ、運転感覚がだいぶ戻ってきたようであります。Kazちゃん、だいぶスムーズに走れるようになったじゃん。しかし、どんな事でも、慣れた頃にミスが発生しやすいのは共通でありますから、油断は禁物なのですが・・・。
鳥屋の集落を抜け、登り坂のS字カーブの後、丁字路に突き当たります。この一時停止を右折して宮ヶ瀬湖畔園地に向かうのですけれども、この丁字路はよく一旦停止違反の取り締まりをしていますので、インカムで、「取り締まりしてるかも知れないから、きっちり停まってネ」と送って、私が先に右折しました。
続けてかみさんが一時停止の後、右折する筈だったのですが、この丁字路、結構な登りになっております。つまり、坂道発進しなくてはいけない訳。突然、「きゃ〜!」という声が無線で入って参りました。ふと後ろを振り返ると、かみさんが立ちゴケしているではありませんか。
「やっちゃった、あ〜やっちゃった。Yasちゃん、やっちゃった、やっちゃった、Yasちゃん、やっちゃったよ〜Yasちゃん!」かみさんは半分パニクっているようで「やっちゃった」を繰り返しています。Yasちゃんなんだか、やっちゃったちゃんなんだか、分かりません。私はすぐにZRX1100号を路肩に停めて、走って丁字路まで戻り、倒れているW800号を引き起こしてあげました。
私がW800号に跨がって、安全なところまで移動しようとしたところ、何と!ギヤが3速に入っているではありませんか!きちんとローに落とさず、高いギヤのまま発進しようとして、右折動作に入った途端にエンストしたようです。初心者がやりがちな、いわゆる「エンスト
ゴケ」であります。
エンジンガードを装備していたお陰で、幸いにもW800号はどこも壊れておりません。ゆっくり倒れましたからな。しかし田舎道だったから良かったものの、これが都心の大きな交差点での右折であったら大変な事。Kazちゃん、油断禁物だぜ〜。
実はこれがW800号における、彼女の初転倒でありまして、大した事が無くて良かったのですけれども、ま、これを教訓に、今後は何事にも注意して行かないとネ、Kazちゃん!
【次回をお楽しみに】
【「疾走れ母ちゃんライダー・リターンズ」の目次に戻る】
【「やすなべ」の目次に戻る】