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  新しい自転車を手に入れろ!(第17話:ピンクに乗ってどこまでも) 

万願寺基地で仲良く並んでラックに収まる
ボンバー号とピナレロ号。
コピー機横のこの一角は
普段はロールカーテンが下ろされている
秘密のエリアなのであります。
足元にはシューズやローラー台
奥の棚には部品在庫や消耗品が
所狭しと並んでいます。
まさに秘密基地の様相であります。

 いくら眺めていても見飽きるという事がない、ピンク色の宝石、ボンバー号。あまりの美しさに思わず溜息(ためいき)が漏れる程でありますが、断固としてこれをお座敷自転車にするつもりはありません。工業製品は実際に使う事によってその本当の価値を得る、というのは私のポリシーであります。メインマシンとして、フルに使って参りますよ〜。

 さて、今までのメインマシン、ピナレロ号は今後どうなるかと申しますと、メインマシンとしての地位はピンクちゃんに譲るとしましても、サブマシンとして今まで以上にバリバリ活用していく所存で御座います。いや意外に、グループツーリングへの出動はピナレロ号の方が多くなるやも知れません。何しろピンクちゃんは人の目を引きますからなぁ。皆で出掛けて昼食を摂る場合など店の外に停めておくのは(いささ)か不安でありまして、こういう場合にはピナレロ号で出掛けた方が安心であります。

 ピナレロ号も愛着のあるロードバイクです。しかしマスプロダクト品ですから、泥棒の眼から見れば、あくまで普通のロードバイクに映ると思うのです。やはり盗難危険度を考えると、ボンバー号の方がより高度なセキュリティ意識が必要とされる事は否めますまい。

 更に輪行時もピナレロ号が活躍してくれそうです。将来は分かりませんが、現時点では、一つの小傷も無いピンクちゃんで輪行する勇気は、どうしても出ないのであります。

 我が万願寺基地にはミノウラ製の2台の縦置きバイクラックが設置されており、ピナレロ号とボンバー号が仲良く並んで互い違いに置かれています。2台はそれぞれ大切な相棒。行き先や用途に合わせて、適宜使い分けていこうと考えておりますよ。

 実はソロツーリングでの輪行利用は、今後減らしていこうと計画しています。例えば、万願寺基地から長野県の軽井沢まで片道160Km。ちょうどセンチュリーライド(100マイル走)となりますからツーリング先としては距離的には最適でありましょう。今までは軽井沢にお出掛けする場合、帰りは長野新幹線で輪行、というのが定番でありました。今後はこうした輪行を減らし、なるべく現地に一泊する計画を立てようと思うのです。

 軽井沢から新幹線あさま号を使いますと万願寺基地までは順調にいっても約2時間半の乗車。午後6時過ぎに軽井沢に着いたら日野帰着はなんだかんだで午後10時頃になります。運賃も軽く6,000円以上。輪行は駅での乗り換えの手間や最寄り駅に帰着してからの自転車組立など面倒な事も多く、しかも往路の調子によって目的地への到着時刻は大きくばらつきますから、帰りの座席指定切符を事前に確保しておく事は現実的ではありません。当日その場で車両最後部の座席が取れれば別ですが、そうでなければ、自転車を座席と離れた位置に停める事になり、結局自転車の横でずっと立ち乗りする事になってしまいます。デッキに自転車を置きっぱなしにすると、他の乗客の方に迷惑を掛けてしまったり、自転車にモノを立てかけられたりというトラブルにも繋がりかねないのです。やってみると分かりますが、往路自転車復路輪行という組み合わせは、実は雑誌で推奨されている程には便利ではないのであります。

 逆に現地に一泊すると決断すれば、夕方からの時間がゆったり使えます。トップシーズンを外し安いペンションや民宿を利用する事で、6〜7,000円程度で十分一泊出来るでしょう。温泉に入ってゆっくりご飯を食べて、しかも翌日の復路に備えて早く寝る事が出来ます。今までの経験では、160Km程度の長距離輪行から帰った翌日は、結局どこへも出掛けずダラダラしてしまう事がほとんどでありました。帰宅が遅くなり十分な睡眠時間が取れない故に、翌日の、自転車で出掛けようというモチベーションが維持出来ない、という負の連鎖に陥るのです。現地で一泊すれば翌朝もしっかり起きられるでしょうし、何より週末で合計200マイル=320Kmのツーリングを楽しむ事が出来ます。貴重な土日をフル活用する事が可能って訳。

 更に今後機会を増やしていこうと考えているのが、いわゆる6wheelsであります。自動車の4輪プラス自転車の2輪で6wheels。車に自転車を積んで出掛けようって作戦です。特に私の車はワンボックスですから、自転車をバラさず車内に積載する事が可能です。車内積みならば傷もつかないしセキュリティも万全ですからね。しかも着替えやバスタオルやスニーカーなど、自走や輪行では持ち運べない大荷物を、楽に持っていく事が出来ます。

 例えば道の駅小淵沢に車をデポして八ヶ岳山麓を一日走り回り、温泉に浸かってさっぱりしてから、お土産をたくさん買って帰ってくるなんて事も可能です。温泉の後、ビールを飲めないのが唯一の難点ではありますが、ここさえノンアルコール・ビールでぐっと我慢すれば、安全に快適にサイクリング出来るというものであります。

 一泊ツーリングも6wheelsも、ピンクちゃんをフル活用していく上では、最適なメソッドと云えそうです。


 駄文に長らくお付き合い頂きまして有り難う御座いました。ピンク色の至宝、ボンバー号をゲットした顛末記(てんまつき)は、一旦ここで終了と致します。クロームモリブデン鋼製の自転車は耐用年数も極めて長いと聞きます。このピンクの宝物に乗って、いつまでも、どこまでも、ツーリングに出掛けようと思います。かな〜り目立つショッキングピンクです。見ればすぐに分かります。どこかで見掛けたら、是非、声を掛けて下さいネ。

ここまで読み進めて頂き、有難う御座いました。

【おしまい】

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