もちろん新車じゃないですよ。中古々々。かみさんの腕前でいきなり新車を買うなんて、そりゃちょっとおこがましいというもんでしょう。1991年式で、10年選手と多少薹(とう)が立ってはおりますが、走行距離はたったの1万6千キロ。コケ傷なし、ワンオーナー車で、屋根下保管という、これまた極上車なんであります。しかも、キャブのインシュレータ交換、タンクのエアプレーンキャップ交換、リアサスアッセンブリ交換、フロントフォークオイルシール交換、エンジンガード装着を含めて、え〜い、車検も2年付きだぁっと大盤振る舞い。これで車体38万円という超特価。凄いでしょう。羨ましいでしょう。お蔭様で良い買い物が出来ました。もちろんレッドバロンにしてみれば最悪の客でしょうがね。わはは。免許代やらなにやらで結構使いましたからねぇ。ここはホレ、リーズナブルに行こうじゃありませんか。 なになに、「お前だけ新車でリッターバイク買っといて、女房には中古かよ?」ですって?当たり前じゃないですか。かみさんがバイクを買うのは、このゼファー750号が生まれて初めて。そんな初心者に新型買ってやったって、コケ傷だらけにするのが関の山でしょ?ま、私のバイクじゃないし。ははは。 例によって納車当日は大安吉日を選びまして、まずは三嶋大社でお祓いを済ませ、交通安全ステッカーを貼りました。効くんだよコレガ。こうして、兎にも角にも、母ちゃんライダー誕生と相成りました。うちのかみさん二児の母でありますが、まさか30歳代になってから大型二輪免許取得して、しかもナナハン乗り回すようになるとは、人生とはこれまた不思議なもので御座います。 さあ、いよいよ甘い々々、夫婦のバイクライフの始まりです。みんなを誘ってどこかに行こうか。えぇ、あなた、皆さんをお誘いしてどこかに参りましょう。楽しそうだな。えぇ、楽しそうですわね。・・・馬鹿ですねぇ。良く考えてみなくとも、かみさんは免許取立ての超初心者。それに対し私の友達は、お世辞にもジェントルとは言い難い、ケモノ走りを信条とする連中です。いきなりあんな奴等と一緒に走ったら、みんなに迷惑を掛けるに決まっています。 例えば、まこえもん氏みたいに「私はツアラーですから峠道はちょっと」と言いながら先頭切って消えていったり[注1]、おーいさんみたいに時速ぬおわKm/hですり抜けしたり[注2]、きりんさんみたいに神奈川県警高速機動隊のしかも自分より若いお巡りさんに路肩で正座させられたり[注3]、風さんみたいにステージで皆を魅了したり(謎)[注4]、みみちゃんみたいに椿ラインで膝を擦りながら善良な私を威嚇したり[注5]、ばんぱくのように若いくせに家庭菜園に命を燃やすという爺臭さを発揮したり(謎)[注6]、いとちんみたいに「その日は結納当日だからツーリング行けないヨー」と言いながら朝霧高原に突然登場して我々を腸がよじれる程笑せてくれたり[注7]、さそりさんみたいに免許が4枚目なのに更なる走りの進化を求めて新型ZRX1200Sに買い換えちゃったり[注8]、IYOさんみたいにパイロン見るとクルクルしたり[注9]、勝沢さんみたいに中央道をふぬわKm/hで巡航したり[注10]、忍者君みたいにZX12RとGSF1200持っていながら乗ってるのはいつも原付スクーターだったり[注11]、咲耶子ちゃんみたいに「初心者ですから」といいながら250で私のZRX1100をぶち抜いたり[注12]、ぞそさんのようにバイク屋じゃあるまいし普段からネジロック剤を携帯して私のバイクの緩んだボルトを留めてくれたり[注13]、というような技は、かみさんは持っていないのであります。まだまだ、かみさんのような超初心者を彼等「ケモノ軍団」と一緒に走らせる訳には参りません。
現在、かみさんは、時々私と練習ツーリングをこなしながら、日夜、ケモノ軍団と勝負すべくスキルアップに励んでおります。ある程度上手くなったらまた、皆様の前に登場し、女王として君臨する事でしょう。その時は遊んでやって下さい。 国道一号三島市付近を、後ろに車の群れを引き連れて、渋滞の先頭となりながら時速30キロで走行する紺色のゼファー750を見たら、手を振ってあげて下さい。それが、我等が母ちゃんライダーです。でも、クラクションを鳴らしたり、旗を振ったりはしないで下さいね。注意が散漫になると、彼女、瞬時にその場で立ちゴケしますから(笑)。
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