ころで話はうちのかみさんに移ります。実は彼女、昔から大の単車好き。8時間耐久レース観戦の為に3回も鈴鹿サーキットに行った事がある程です。2000年はたまたま行けなかったのですが、テレビ観戦で盛り上がっていました。彼女はカワサキレーシングチーム所属の井筒仁康選手の大ファンなのであります。そもそも自分自身も普通自動二輪車免許(400ccまで)を所有しています。もちろん免許取得以来14年間実際に運転した事はなく、完全なペーパーライダーなのですが。
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カワサキレーシング井筒選手 |
今回の単車購入に際しての洗脳活動が少々効き過ぎてしまったようで、なんと彼女、私も大型二輪免許を取るワ、てな事をのたまい始めてしまいました。しまった。やりすぎた。まさかここまでの展開になるとは読めませんでした。男
Yas、一世一代の失敗を犯してしまったのであります。
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静岡県自動車学校の校舎 |
大型二輪免許を取得するとなると規定料金で済んでも約10万円かかります。ペーパー暦14年のかみさんなら、もしかしたら倍以上掛かるかも知れません。いくら教習所で取れるようになったといっても、かつての鬼も裸足で逃げ出すと云われた限定解除免許。ペーパーのかみさんがそうやすやすと合格するとは思えません。
万が一受かったとしても、次は、自分専用の単車を買ってくれ、と言いだすに違いありません。嗚呼、何たる事。私の小遣いがその購入費に流用されるであろう事は想像に難くありません。一応これでも私は家長ですからいわばうちの総理大臣。でも、実際は森首相並みの権限しかありません。財務大臣に支出を命ぜられればそれに従わなくてはならないのは明白です。
ひえー。BEETのバックステップを買ったり、オーリンズのサスペンション組んだり、ケーファクのチタン管で決めたり、ドクター須田でエンジンチューンしたり、ワコーズのスタビつけたり、ブレンボの6ポットを奢ったり、マルケジーニのマグネシウムホイールに換装したりといった私の計画は、全て儚き夢と消えてしまう事になります。
なあお前、単車は危ないよ、てな私の意見は空しく響き、今も彼女、自動車学校入校のご案内なんてパンフレットをニコニコしながら読んでおります。彼女によりますと、2001年正月早々の入校を目指しているようでありまして、私のZRX号改造計画は、いまや風前の灯といったところなのであります。
さて、彼女が無事免許を取れるかどうかは、また別の機会にゆっくりと。
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この文章は、2001年の年賀メールに加筆の上、再掲載したものです。